劇場公開日 2011年2月26日

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「内容が不可解な為、読み解く力が必要。あと、監督が心配になる映画。」アンチクライスト パニャン💉🤮さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5内容が不可解な為、読み解く力が必要。あと、監督が心配になる映画。

2015年9月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

難しい

★聖書やカトリックの教養がないと、まず話が理解出来ない

『3匹の乞食』とは?
『エデンの森』とは?
『魔女狩り』とは?

以上の事柄につき 全く知識はないが、
独断と偏見でレビューを書くことにする。

★監督が鬱病

・性器を切除し、自らを絶望から解放する妻。
・『旦那』としてではなく『セラピスト』としての誇り故に傲慢になり、結果的に妻を貶めた夫。
・鹿の母親の股から死んだ退治がぶら下がっている不気味な描写。
・生まれたての鳥の赤ちゃんが木から落ちて死に、そこに一斉にアリが湧き、更には鷹の嘴でつまみ上げられ首を引き裂かれて食われてしまう描写・・・。

『鬱病』を患っていなければ、誰がこんなシーンを具現化したいと思うのだろうか。
この映画は、我々が目を背けたくなる現実、見たくない物を、まっすぐ見せつけられる。
寧ろ、正常だと思っている人間こそが『異常者』なのかもしれない。

★決して面白い映画ではない

・この映画を『不快』と感じた人は、表面的な感想を述べたに過ぎない。ストーリー展開で必要な『起承転結』が無く、チャプター式になっており、日本文化には理解し難い内容だからこそ、全く入り込めず映画を観終わるはずだ。
そして私もまた、その1人である。

・『アンチクライスト』を鑑賞した理由としては、ラースフォントリアー監督の最新作『ニンフォマニアック』を観たいが為であり、続編ものならば初代から見る必要性があるのではないか、という結論に至ったからである。
もちろん、このレビューを書き終えた後は『メランコリア』も鑑賞する。

・間違いなく、深く印象に残る作品だ。
悪く言えば、トラウマになる。

ねこ