阪急電車 片道15分の奇跡

劇場公開日:2011年4月29日

解説・あらすじ

「フリーター、家を買う。」「図書館戦争」などで知られる人気作家・有川浩の原作小説を映画化。兵庫・宝塚市の宝塚駅から西宮市の今津駅までを結ぶ阪急今津線を舞台に、婚約中の恋人を後輩社員に奪われたアラサーOL、恋人のDVに悩む女子大生、息子夫婦との関係がぎくしゃくしている老婦人らの人生が交錯する。片道15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々を描くヒューマンドラマ。主演は中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子。共演に人気子役の芦田愛菜ら。

2011年製作/119分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2011年4月29日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第35回 日本アカデミー賞(2012年)

ノミネート

主演女優賞 中谷美紀
助演女優賞 宮本信子
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(C)2011 「阪急電車」製作委員会

映画レビュー

4.0 電車に乗ろう

2025年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あとでパンフレットを見たら
監督さんも脚本家さんも
好きな人ばかりだった。

特に脚本家は「ちゅらさん」の
岡田惠和さん。

直後に原作を読むと
台詞回しは、ほとんどそのまま採用されているのに
驚いた。

その原作に、実に自然に台詞や
演出で合間を埋めていることにも
改めて驚く。

原作にない部分で気に入ったのは
おばあちゃんの時江の
回想シーン。
現在の時江を宮本信子さん
若い時の時江を黒川芽以さんが演じていた。
とても、よく似ていて、仕草なども
きっと演出も合わせてあるんだろうけど
違和感のなさに一人で感動していた。

他の登場人物のキャスティングも
大成功だったと思う。

それと
原作も映画も、子役の使い方が
絶妙だと思った。

主に阪急電車の車内での
出来事を描いているのだけれど
赤の他人との接点は、
何もなければ難しい。

恋する者同士は
自然と出会いの会話のきっかけが生まれるけれど
そうでない場面は、
そうはいかない。

そこで時江の孫、亜実が、
その役割を発揮する。

その流れが自然で、好ましく
久々に用もないのに今津線に
乗ろうかという気分になった。

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新米エヴァンゲリスト

4.0 身の回りから遠ざけたい厄介ごと

2025年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

もやっとしていて解決できないこと、気に食わないけど口に出して言えない事情、何とも日本人的にありがちな話。それを解決するTV番組を思い出した。
この作品では、助けを借りながら、皆さんが自分で解決してすっきりしている。最初のエピソード中谷さんの強さと、宮本さんのやさしさと正義感がその典型だね」。
何気ない通勤通学電車だけど、それぞれのエピソードの取り方とまとめ方は原作の良さか。鉄道は寅さん金町線のようにドラマがある。今回は阪急だったわけね。出身者が周りにもいる関学のロケーションを知った。

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Bluetom2020

4.5 関西の優しい空間

2025年4月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

癒される

久しぶりに観たくなった映画。
あの役がこの俳優さんだったのかと改めて観て思うことばかりで驚きました。
たまたま同じ空間に居合わせて、優しさが伝わる温かさが素敵。自分も似たような経験あるなあとしみじみ。世の中捨てたもんじゃないと思わせてくれます。宮本信子さん演じる老婦人が大好きです。

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Aki

3.0 とても女子女子した作品でした

2024年7月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

キャストの女子率の高さに、バランス悪くないかと思った。原作の有川浩は男だろ?と言ったところ、有川浩は女だよと言われた。
なるほど、いわれてみれば登場人物の男性陣は添え物のように存在するだけだったな。ギリギリ勝地涼演じる圭一クンだけちょっとあったけど、ゴニョゴニョあって結局、添え物的ポジションに落ち着くからな。つまりこれは女子映画なんだ。

一緒にいる人に同調してしまう女性に対して、もっと自分の価値観で生きていいんじゃない?価値観の違う人と無理して一緒にいる必要ないんじゃない?と、簡単にいえば最近流行りの女性の自立に関する作品で、これが10年以上前とはおそれいった。

大袈裟で極端な描写はあるものの大筋で良い映画だと思うが、なんとなーくメチャクチャ面白かったとならないのは女子映画だったからで、ついつい劇的な刺激を求めてしまうのは、もう仕方ない性なのか。
ここ何年かは気にせずこのような作品も観るようになったけれど、もっと若いときは女性が主人公の作品など観なかったからね。
そういう意味では男主人公の作品ばかり観続けてきた女性というのはアホな男と違って寛大なんだな。その寛大さ故の同調ということだろうか。

ネタバレになるので詳しく書けないが、セリフで説明されない心境の変化を、何度か映像で上手く描けていたのはとても良かった。
折角映画なのだからセリフやナレーションで全部説明されるのは退屈だからね。
副題のせいで同じ車両の中に全員集合するニュアンスを感じたけど、全くそんな作品ではなくて、この路線を利用しているキャラクターが少しだけ交わって生まれるドラマで、真ん中で半年くらい時間も進む。

ここに書く締めの文が思い付かないなと考えていたら、ふと、本作のラストのセリフを思い出した。
そのセリフは作品の本質とは直接関係ない、しかし、それとなくまとめに相応しそうなセリフで、原作か脚本かはわからないけれど、今の自分のような気持ちで書いたのかもなと可笑しくなった。

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つとみ