劇場公開日 2010年12月18日

  • 予告編を見る

「忠臣蔵の表と裏、後始末」最後の忠臣蔵 うにたん♪さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5忠臣蔵の表と裏、後始末

2019年6月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、DVD/BD

悲しい

格好つけて死ぬのは良いが残った者のフォローをどうするか?

大石内蔵助が事前に密命を下し、浅野家家中に援助の資金を渡す役目を瀬尾孫左衛門に遂行させていた。
討ち入りに参加せず卑怯者、不忠者の謗りを受けて屈辱と苦痛の生き方をさせられた瀬尾孫左衛門を見ると、命を捧げた(捧げさせられた)者を良とし、命を捧げなかった者を蔑むこの傾向。

狂信的と言える宗教やのちの大戦下の日本とも重なる。

大きな組織や力におもねるのは簡単でバカげた行動を正当化する言い訳に過ぎず、誤魔化しでしかない賛美は単なる自分への赦し故に、事後処理を行っているものへの非難は自身に帰ってくるものでなければならないとは思う。
時代劇ではあるが、腹立たしい一面も感じる。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)