劇場公開日 2010年2月27日

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「最近の映画にないパターンが面白かった。」バッド・ルーテナント Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0最近の映画にないパターンが面白かった。

2014年1月8日
PCから投稿

興奮

知的

難しい

オリジナルは見てないけど、リメイクだけに、最近見ない感じの映画だった。

内容は、グダグダ、ドロドロの泥試合を見ているような感じで、面白いというより、この映画、最後どうなるんだろう?とそればかり考えていた。

野球に例えると、チームのことなどまったく考えない個人プレーばかり、反則とエラーを繰り返すみっともない打撃戦で、時々乱闘などで中断しながら、サヨナラで終わる26対25の試合みたいだった。

ニコラス・ケイジが演じている主人公の警官は、ちょい悪でなく、かなり悪いオヤジ。

普通の映画の主人公だと、実は悪いことするには理由があって、最後に本当はいい人でした、みたいな感じで終わるんだけど、そうはならず、最後まで警官の立場を利用して悪いことをする役だった。

でも、なんとなく憎めないのは、悪いことはするんだけれども、暴力はふるわなかったし、どんな悪い人でも、殺すことだけはしなかった。

殺してしまった方が、自分の利益になるような人や、自業自得みたいな人でも手にかけなかったし、仲間が逮捕しないで殺してしまおうとするのを止めたりする。

他の登場人物も似たりよったりで、平気で悪いことする犯罪者や、けっして正しいとは言えない人ばかり。

このパターンだと登場人物がみんな死んで終わりになるのが普通ですが、そうはならなかった。

最近の映画にない変わった感じの映画ですが、後味はそんなに悪くなく、実際の世の中も、この映画のように、ひどいことだらけのような気がする。

それでもなんとか収まり、続いていくものなのかもしれないし、たまにはこういう泥試合みたいな映画も面白いかもしれないと思った。

Push6700