劇場公開日 2009年10月31日

「鑑賞前にリーフレットを詳しく読むべきだった・・・」谷中暮色 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0鑑賞前にリーフレットを詳しく読むべきだった・・・

2009年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

『愛のむきだし』が
国際批評家連盟賞&
ガリガリ映画賞のW受賞をした
2009年ベルリン国際映画祭。

今作、その映画祭にて
ワールドプレミア上映をされた。

そんな情報をリーフレットで読み、
モーニングショーに駆けつけてしまいました。

しかし、この時点では、宣伝文句に踊らされ、
リーフレットを詳しく読まなかったがために、
悲劇が起こることなど知る由もありませんでした。。。

★彡     ★彡

なんじゃ、こりゃ?
これベルリン国際映画祭で上映しちゃダメでしょ

鑑賞後、
リーフレットを手にし詳しく読むと、
「若者たちの恋物語と幸田露伴『五重塔』の
世界が融合したドキュ・フィクション下町の記憶がここにある。」
こうハッキリと字体だけでなく、色まで変えて記載されていました。
う~ん、すみません。わたし、そんなの全く視界に入っていませんでした。

それを事前に知っていたら、
ここまでイライラはしませんでした。

 ↓   ↓

フィクションなのか、
ドキュメンタリーなのか、
はっきりしてよ!どちらかに
寄せきったほうが絶対いいよ!!

映像白黒なのかカラーなのかハッキリしてよ!
時々挿入されるカラーの意図、よくわかんないよ!!

登場人物
実在の人とプロの役者混ぜないでよ!
プロの役者になった途端に滑舌がよくなって、
違和感がありまくりで気持ち悪いんですけど!!

隣に座ったおばさん3人組の
上映中にしゃべり続けるマナーの悪さも手伝って、
前半から怒りっぱなし。前半感情の動きをハイペースで
飛ばしすぎたのか、作品が落ち着いた中盤に、ガス欠が
如く、急激に猛烈な睡魔に襲われてしまいました(苦笑)

◇   ◇

リーフレットを読むと、
若者の恋物語のフィクション性。
放火で消失されたとされる谷中、
五重塔再建を巡るドキュメント性。

この融合が高く評価されたそうです。

率直な感想を記すと、
ドキュメント性のほうが強くて
フィクション性は邪魔に感じました。

だから、終盤に映し出される。
五重塔が燃えるシーンも感情が
圧倒されるより前に、CGバレバレじゃん!
スーッと引いてしまう自分が、そこにいました。

先に触れた
白黒とカラーの使い分けも、
監督の意図は明確に伝わらず、
こちらも邪魔にしか感じませんでした。

もっとも、これこそが、映像芸術なのかもしれませんが。。。

★彡     ★彡

東京都内に
五重塔が建っていた史実を
初めて知ったこと。これは勉強になりました。

舞台が東京下町ですので、
そちらに関心のあるかた、
江戸時代に興味のあるかたなら、
もっともっと楽しめるのかもしれません。

私には、残念ながら、フィットしませんでした・・・。

septaka