劇場公開日 2010年9月25日

「本格時代劇活劇、再び!」十三人の刺客 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0本格時代劇活劇、再び!

2010年9月27日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

久々に活劇魂に溢れた映画を見た。本作を見た後、オリジナル版も見、どちらが素晴らしいかと問われたら、やはりオリジナルだろう。監督の工藤栄一も片岡千恵蔵ら出演者も多くの時代劇を経験している為、こればかりは仕方ない。しかし本作も、本格的な意気込みは伝わって来たし、興奮もした。己の命も顧みず、使命を全うする十三人の男の姿は、生き方に迷う現代人に熱い鞭を打つだろう。

血まみれ泥まみれの大殺陣シーンは、三池崇史らしい演出が冴える。本物の戦もこれほど血まみれ泥まみれだったろうし、妙にリアリティを感じた。
出演者では、松方弘樹、伊原剛志、市村正親が特に印象に残った。
松方弘樹はさすが多くの時代劇経験者らしく、余裕の貫禄。
伊原剛志も助演ながら存在感が光り、思わずこの人主演で一本時代劇を撮って欲しいと思った。「硫黄島からの手紙」でも良かったし。
市村正親は最も哀愁漂う役。暴虐と私欲の限りを尽くす主君に振り回されながらも、命を懸けて守り抜く板挟みの姿は、さながら中間管理職。

満足した作品だが、大殺陣以外のグロいシーンや、伊勢谷友介のアホっぽいギャグシーンには少々興ざめした事も付け加えておく。

近大
りかさんのコメント
2023年9月17日

こんにちは♪
あの、レビューにコメントまでしていただき、申し訳ありません。😥
本作、仰る通り。役所広司さんも良かった。オリジナルもあるのですね。最後、伊勢谷友介さん、新境地を開く為でしょうか、訳わかりませんでした、一人不死身でしたし。  返信結構ですので。

りか