劇場公開日 2010年1月9日

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「人間の成長をちゃんと描いている」(500)日のサマー i22さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5人間の成長をちゃんと描いている

2017年11月20日
iPhoneアプリから投稿

ただ好き、嫌いの恋愛物語ではなく、恋愛を通してナルシズムを克服して、努力や決断をして人生をすすんでいく姿を描いた作品だと思う。

しかも、最後はトムとサマーそれぞれに合わせた方法で二人がちゃんと成長するので二倍の感動がある。

トムはやりたい事を諦めて入った会社で仕事にやりがいが見出せない。これは努力しない自分のせいだが、自分は悪く無い、社会がおかしいと思ってる。

サマーは天性の愛嬌でなんとなくで上手く生きてきたが、両親の不仲を経験して、愛なんてものは偽り、どうせ別れるのになんで真剣な付き合いなんてする必要があるの?と思ってる。
本当は誰かを信じたり愛する努力をしないだけ。

そんな2人が恋をする。
最初は良い所だけが見えて楽しく付き合っていたが
段々とお互いに自分勝手になってくる。

トムは「サマー大好き、ちゃんと付き合ってくれ!俺はまだ君のことめちゃめちゃ好きなのに、君は冷たくなったな!前は買い物や映画見てももっと楽しそうにしてたのに!なんで俺の気持ちを分かってくれないんだよ!ほら、他の男からも君を守れるぜ、俺は!」

サマーは「トムにときめき感じなくなったわー。つまんないなー。まぁ、でも私のこと好きだし、優しいし、一緒にいるのはいいんだけどねー。」

この状況を打破して最初に行動したのはサマーだ。
そのきっかけはトムと観に行った映画だった。
そこで、サマーは映画から衝撃を受ける。
多分、人生のなかで自分の大切なものに気付いたのではないか。そして、涙が止まらなくなったサマーにトムが言い放った言葉は、

「ただの映画じゃないか」

この言葉にトムの駄目さが詰まっている。

映画を含めたすべての芸術はただの暇つぶしではなく人生そのものを豊かにする可能性を持っていることの素晴らしさを改めて感じた。

i22