劇場公開日 2009年11月7日

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「とっても、ワンダフルな112分をありがとう!!」僕らのワンダフルデイズ septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0とっても、ワンダフルな112分をありがとう!!

2009年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

いやぁ、久々に心の底から、泣いた気がする(笑顔)

〈 形のない音 〉
〈 音をのこす 〉
〈 金はなかったけど、夢があった 〉
〈 バカなともだちを、たくさん作れよ 〉
〈 人と同じでお金も明るく楽しいところに集まってくる 〉

心に残ったセリフの多さ、
ここでの高い評価が示すとおり、
とても感動+心温まる作品でした。

最後のオチは、
早い段階で想像がつきます。

脚本も
お客様が早々に気づくことを
見越した上でのセリフもあります。

狙い通り、
そこは劇場中、爆笑でした(笑顔)

ストーリー、
ある意味、病気モノの王道です。
色々な作品のイイとこ取りとも云えるかもしれません。

でも、
露骨過ぎなければ、
イイと思うんです。
だって、どの作品にも、
どこか、似ている部分は必ずあるはずですから。

◇   ◇

ストーリーに狂いがなければ、
あとは配役にミスキャストがなければ大丈夫!

今回、配役、友情出演も含め
最高だったのではないでしょうか。

竹中直人さん。シリアスな役もイイですけど、
あなたには、やはりコミカルな役がふさわしい。
「あっ、腰が!」裏帰り気味の声、オーバーリアクション。
『山形スクリーム』落ち武者役以上に生き生きとしていました。

貫地谷しほりさん。
映画やドラマに出演されるたびに、
綺麗になっている感じがするのは、気のせいでしょうか。
ラスト結婚式のお相手には、他のレビュアーさんも書かれていましたが、
スクリーンに映った瞬間に、爆笑してしまいました。あの役は、あの方以外にできません。

宅間伸さん。一番、美味しかったのは、
このかただった気がします。まさにはまり役。
不器用さがスクリーンを通して滲みでていました。
ちなみに、奥様も友情出演されていらっしゃいます。
あっ、奥様といっても名取裕子さんではありませんので、
勘違いなきよう御注意を。宅間さん本人が「ドラマの影響が
強すぎて、勘違いされている」と苦笑いしながらぼやいていました。

他の役者さんも、
みんなアテ書きじゃないかと
思えるほど、はまりまくりでした。

心配していた稲垣潤一さんも、
重要なセリフをボソッとこぼす
など無難にこなされていました。
(昔TBSのドラマだったかな。
セリフ棒読みで大変だったんです)

★彡     ★彡

友情、部下愛、
夫婦愛、親子愛、家族愛。

いくつもの愛に満ち溢れています。
老若男女、どの世代でも大丈夫な作品ではないでしょうか。

『僕らのワンダフルデイズ』

“僕ら”には、きっと映画館に来た
お客様も含まれているんじゃないかと思います。
そして、みんな“ワンダフルデイズ”を送れるはずなんですから。

素敵な112分をありがとうございました(笑顔)

■   ■

【 補記 】

 最後のバンド演奏ですが、役者さん。
 猛練習を重ね役者さん自身が演奏されています。

 斉藤さん、ステージ上で涙を流していましたけど、
 もしかしたら、演技じゃなくて素だったかもしれません。

 稲垣潤一さん、柏原収史さんは、
 プロミュージシャンですから、上手くて当然ですけどね。

 そんな裏側も知ったうえで
 鑑賞していただくと、より楽しめるかもしれません(笑顔)

septaka