劇場公開日 2009年6月13日

  • 予告編を見る

「生きることに不器用だったとしか言えない。」レスラー talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0生きることに不器用だったとしか言えない。

2023年5月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
「でも心臓は?」
「高鳴っている。」
「医者が…。」
「俺にとって痛いのは外の現実の方だ。もう誰もいない。」
「いるわ、私が。それでも?」
「ほら、あそこが俺の居場所だ。」

生業が、人気の浮沈があり、年齢を重ねれば体が衰えてしまうことは必定のプロスポーツであったことのほか、何とか糊口を凌いていたところを、心ないスーパーの来店客から、かつての自分(と今の自分との落差)を指摘されてしまえば、尚更のこと。

決してランディが狭量であったとは思いませんし、飲み込むことができなかったのも、無理からぬことと思います。
それだけに、切ない思いを拭うことができません。

結局、家族との関わりも含めて、彼自身が生きることに不器用だったと受け止めることしかできませんでした。本作を観終わって、評論子は。

talkie