劇場公開日 2009年3月27日

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「やられた!そういう映画やったんや(>_<)!」マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やられた!そういう映画やったんや(>_<)!

2009年4月15日
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

全米No.1ヒットの犬映画。犬が好きな方は必見!そうでない方も必見!!とても心温まる1本です。

 “おバカな犬が巻き起こすドタバタコメディ”くらいの予備知識しか持たずに観に行ったのですが、これが何とも心温まる映画でございます。最初の方は、確かにただただ面白いドタバタシーンが満載なのですが、ラスト近くには、吾輩思いっきり泣かされてしまいました。う~ん、そういう映画だったんですね~。いやあ、ヤラレちゃいました。もちろん、イイ意味で!
 マーリーは、確かに“おバカ”な犬なのですが、その存在がやがて、家族の中で無くてはならないものになっていきます。でも、ペットってそうですよね。言葉が話せなくても、何も出来なくても、そこにいてくれるだけで、癒されてたり、励まされたり、慰められたり…。作中ジョンとジェニーにとって、マーリーはまさにそんな『君がいるだけで』的な存在になります。更にこの映画では、ジョンとジェニーの子供たちにとっても、マーリーが“かけがえのない存在”へとなっていく過程が描かれています。この子供たちとマーリーの絆に、吾輩泣かされてしまいました。世代を超えて愛される…。きっとマーリーは幸せだったんだろうな~と思います。特にラスト近くのマーリーを送るシーンでの、子供たちの演技にはヤラレちゃいました。犬好きな方には、堪らないシーンですよ。

 ただの“動物出演、お涙頂戴映画”ではなく、キチンと人間のドラマも描かれていて、1本の映画として、観た人を、優しい気持ちにしてくれる“ハートウォーミング・ムービー”です。決して派手な映画ではありませんが、ホントに心が和む“良作”だと思います。聞けばこの映画、実話がベースなんだそうですね。う~ん、世の中まだまだ捨てたモンじゃないな…。
 俳優陣も、主役(?)の犬に負けず、イイ演技を見せてくれます。オーウェン・ウィルソン、ジェニファーアニストン共に嫌味が無く、とても爽やかに夫婦役を演じています。観ていて、何の抵抗も無く感情移入することができました。何てことない演技に見えますが、コレって結構大事なことだと思います。だから何気にスゴイな!っと。あとジョンの上司役で出ていたアラン・アーキンがイイですね。効いてます!この人が出てくると、作品が締まります。シリアスでもコメディでも。オスカー獲ってから、益々意欲的ですね。ホントイイ役者さんです。あと、キャスリーン・ターナーには、驚きました。だって吾輩、誰かわからんかったから…(^^;。

mori2