劇場公開日 2009年11月21日

「昭和年代女子向け?」マイマイ新子と千年の魔法 kita-kituneさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5昭和年代女子向け?

2017年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

幸せ

「この世界の片隅に」の前作はいかほどのものか?
と言うことで行ってきた(地元じゃないので長距離走行)。

お母さん方に受けがいいのか、親子連れが数組。子供は退屈そうな反応に見受けられた。

実際、昭和30~40年代に共感できる大人の女性向けな印象。

昭和40年男には微妙な感じに思えた。

背景描写は「この世界の片隅に」より濃密に描かれているようだ(原作の違いもあろうが)。

キャラクターと背景描写はバランスが良く、個人的にはアニメーション表現として最良と思われる(キャラクターの描写が平板なのに背景は超絶写真的表現とか・・・ちょっと、違和感を感じるので)

ストーリーは単調で、確かに流行らないかなと。

ラストはちょっと寂寥感が漂う。

ダムづくりは、なかなか楽しい・・・が、40~50年代だと、もう無理だったかも(近所の農家のおじさんに怒られそう)。

ウィスキーボンボンであんなに酔えたかな?と言う気も。

「大人の事情」が子供の口で語られるのが、もうちょっといい演出がなかったのか、とも思う。

片淵監督の名刺代わりの作品として良作と思えるが、作品単独で考えた場合、やはり商売的に厳しいと思われる。
ただ、忘れられていい作品とは思えない。

鑑賞した上映館は、北海道でも辺鄙な場所(失礼)で、この時期の上映に頭が下がる。

kita-kitune