劇場公開日 2009年2月28日

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「なっちゃんには注意が必要」オーストラリア 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5なっちゃんには注意が必要

2015年4月5日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

「シング・シング・シング」の音楽に乗ってヒュー・ジャックマンが酒場で大暴れ。そこにイギリスから“おてんば夫人”のニコール・キッドマンがやって来る。
車の外には初めて見る野生のカンガルー。大喜びするニコール。
次の瞬間…。

がははは。ここまでのコメディ調の流れは快調。

映画は、アボリジニの少年を通して見た主役の2人、ニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンの恋愛劇でもあり。オーストラリア社会にはびこっていた人種差別を逸れとなく糾弾した内容でもある。
当時の第二次世界大戦勃発に至る社会情勢も背景に組み込んでいます。

と、思わせて…。

何せ監督がバズ・ラーマンですから!
本当に撮りたかったのはズバリ!《西部劇》でしょう。
1500頭の牛を引き連れて目的地の港まで辿り着く間に妨害があるのですが、暴走する牛をどうやって止めるのか?が、この作品のハイライトになっていましたね。

昔テレビで似た様な内容の牛追い西部劇を見た記憶があるんですが、題名がどうにも思い出せず…。

バズ・ラーマンだけに、巧みにリメイクしている可能性が無きにしもあらず…って気もします。
何しろ映画の重要なキーワードとして、世界中に有名なあのファンタジーミュージカルを使用している事からも伺えますね。
その有名なミュージカル映画が封切り前なのに、何故ニコールは主題歌を知っているのか?何て疑問は止めて起きましょう。

上映時間2時間46分とゆう長編ですが、観ている観客の思いとしては後半の46分はやや蛇足気味か?
第二次世界大戦に突入する時代背景や、悪役の存在に少年の○立ちを含めて、必要なのは分かるのですが…。
2時間で収める恋愛劇だったならばきっと万人に受ける作品になった気がします。

※ところで字幕を追って行くと、ところどころで「ん?なんか意味がよく分からねえなぁ〜?」って感じる時がちょくちょく在って、「あ?ひょっとしたらこの字幕はなっちゃんじゃないか?」と思ったら。案の定字幕担当はなっちゃんでした。

(2009年2月28日ユナイテッド・シネマ豊洲/スクリーン10)

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松井の天井直撃ホームラン