劇場公開日 2008年3月22日

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「「お約束」と「掟破り」の応酬!ニヤリ度満点!スプラッター度も合格点!」ザ・フィースト ジョルジュ・トーニオさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「お約束」と「掟破り」の応酬!ニヤリ度満点!スプラッター度も合格点!

2008年4月12日

笑える

<ストーリー>
場末のバーに、突然銃を片手に持った男が血だらけで入ってくる。彼は「怪物」の頭を持ってきて、すぐ他の「怪物」がここに来るから、扉や窓を封鎖するように告げるのだった。

<個人的戯言>
登場人物のプロフィールを出して、彼らの「その後」を予告するようなことを匂わせたり、決意表明のような台詞の後の展開、散りばめられた緊迫時のシュールなギャグ等、「ニヤリ」度満点!ヒーロー、ヒロイン像も一筋縄ではいきません。「お約束」の展開になると思いきや・・・そして最後はやはり「ニヤリ」。最初から最後まで、最近のホラーに少ないスプラッターなシーンも満載!説明不要の痛快ホラー・アクション(コメディ?)です。

まず登場人物のプロフィールからして「ニヤリ」。通称、職業の他に、今後暗示するかのような項目もありますが、その紹介の仕方はかなりふざけています。また結構深刻な時に出てくるギャグは完全にシュール。更に登場人物が「決意表明」的なことをした後の展開は、「間」も素晴らしく、「お約束」通りになると思いきや・・・結構掟破りかも。この手の仕掛けは満載で、これにも「ニヤリ」。そしてとにかく短い時間でいきなり本題に入るのもいい!結局最後までその正体ははっきりしませんし、背景なんて何の説明もない潔さ!

ヒーロー、ヒロイン像も一筋縄ではいかず、最初から最後までノン・ストップで飛ばしていますので、一応のフリはあるんですけど忘れちゃうんですよね。またラスト・ファイトを含めたスプラッター振りも、最近のホラーにはなかったくらいなかなかグロいし、凄まじい。そして最後は「お待ちかね」の「お約束」なB級ホラーなエンディング・・・これも忘れてたわ!

何とシリーズは3まで製作されることが決定しています。日本でも公開されること希望。

ジョルジュ・トーニオ