劇場公開日 2008年9月27日

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「ボンクラ男子の夢を具現化した逸品」アイアンマン ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ボンクラ男子の夢を具現化した逸品

2008年10月24日

笑える

楽しい

興奮

男子たるもの、「いつか巨大ロボットを操縦して戦ってみたい!」という気持ちはあるはず。「機動戦士ガンダム」を観て育った人なら尚更ではないだろうか?(「鉄人28号」や「マジンガーZ」「超時空要塞マクロス」「戦闘メカザブングル」etcを観て育った人も含む)

そんなボンクラ男子の夢を具現化した娯楽作が本作。まあ、ロボットを操縦するのではなくてパワードスーツを着る形なので、純粋なロボットものとは言えないかもしれないが、いづれにしてもボンクラ男子の心を刺激する要素がたっぷり。

そして、本作の魅力を格段にアップしているのは、単なる娯楽作の範疇に収まっていない点。例えばさりげなく差し挟まれる自国アメリカと軍事産業へのシニカルなメッセージは、映画を通して観客が何かを考えるきっかけになりうるだろうし、ジャンキーだったロバート・ダウニーJr.が、再びハリウッドの日の当たる道に返り咲いた作品という意味でも感慨深いものがある。てなわけで続編が楽しみな1本。

ダース平太