ブギーマン(2005)

劇場公開日:

解説

幼い頃に父が謎の怪物に連れ去られたのがトラウマとなった青年が、その怪物と対峙するモンスター・ホラー。監督は「追撃者」のスティーブン・ケイ。製作は「死霊のはらわた」「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミ。出演は「鬼教師ミセス・ティングル」のバリー・ワトソン、「コールドマウンテン」のエミリー・デシャネル、「サンキュー、ボーイズ」のスカイ・マコール・バチュシアック。

2005年製作/90分/アメリカ
原題:Boogeyman
配給:角川ヘラルド・ピクチャーズ
劇場公開日:2006年6月3日

ストーリー

青年ティム(バリー・ワトソン)は、8歳の時のある夜、父親が自室のクローゼットから現れた影のような化け物・ブギーマンに襲われるのを目撃。それ以来、父親は行方不明となる。ティムはいつの日かブギーマンが自分を連れ去りにやってくるのではないかと脅えながら生きてきた。母親メアリー(ルーシー・ローレス)の訃報が届き、母親の葬儀のため、忌まわしい記憶がこびりつく故郷の田舎町に戻ることになる。葬儀を済ませ、陰気に沈みきった雰囲気の実家に足を踏み入れた彼は、クローゼットで恐ろしい怪現象を体験する。そしてティムは、自分と同じようにブギーマンが存在することを知る不思議な少女フラニー(スカイ・マコール・バチュシアック)と出会い、彼女と心を通わせていく。やがてティムを慰めるため、恋人のジェシカ(トリー・マセット)が車を走らせてやってきた。ふたりはティムの実家を離れ、モーテルに泊まることにするが、バスルームに入ったジェシカが謎の失踪を遂げる。モーテル内を捜索していたティムは、なぜか次の瞬間、暗い実家の中で我に返る。幼なじみのケイト(エミリー・デシャネル)に事情を説明し、彼女とともにモーテルへと急行するティム。やはりバスルームにはジェシカの姿はなく、誰のものかわからない血痕がバスタブに付着していた。ジェシカがブギーマンに連れ去られたのではないかという疑念を強めるティム。大混乱のさなかフラニーと再会したティムは、彼女から、自分を救えるのは自分自身しかいないと告げられる。やがてティムは自分自身と身近な人々の人生を守るため、実家のクローゼットの暗闇で待ち受ける邪悪な怪物ブギーマンとの直接対決に身を投じる。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0ブギーマンと言っても『ハロウィーン』とは関係ないし、東京ブギウギとも関係がない。ましてやドギーマンとは全く縁もない・・・

2019年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ブギーマンとはクローゼットから現れる怪物である。幼少時代、その怪物に父親を連れていかれ、その時の恐怖がずっとトラウマになってしまった青年トミー(ガエルガルシアくんに似てる)。しかし、実生活においては出版社の副編集長を務め、恋人とも順調に交際している。その恋人の両親に挨拶に行ったときから事件は再発してしまうのです。恋人の家族とディナーを済ませ彼女の家に泊まるのですが、お約束どおりベッドで彼女を待っているティム。家族にバレないようにベッドに忍び込んでくる彼女・・・のはずが実は・・・だった。恋人の姉ちゃんだったらエロティックホラーになるだろうなぁという甘い幻想も吹っ飛んでしまいます。

 このシーンで、もう鳥肌が立ちっぱなし。うわ~~やめてくれ~と心の中で叫んでしまいました。単なる驚かせるテクニックだけではありません。意外ではあるけど、実際にこんなこともあるだろうなと想像させるだけで凄い。どうせ主人公の妄想だろうとか、モーテルは『サイコ』のパクリだろうとか、ケチをつけることくらいいくらでも出来そうなんですけど、そんなツッコミを忘れさせるくらい怖かった・・・

 終盤、扉を開けると異次元のトンネルを通ったのか、巨大なドラえもんポケットだったのかはわからないのですが、思わぬ所に出てしまう。このシークエンスがスピーディで楽しい。製作がサム・ライミなので『死霊のはらわた2』や『キャプテン・スーパーマッケット』にも見られる摩訶不思議ワールドの連続なのです(『呪怨2』はこのパクリだと思う)。やり直しムービーとしては『バタフライ・エフェクト』も思い出させてくれました。

 「ベッドの下も危険だ!」といった伏線も効いているし、謎も残してくれたようですけど、後から考えるとまた楽しかったりします。また、エンドロール後にもサービス映像があるのですが、これでブギーマンとは誰だったのか、またわからなくなります。ふ、ふ、ふ、実は俺だったのさ・・・と肩をいからせて劇場をあとにした貴方は、もう立派なブギーマンです。

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kossy

3.0ホラー映画……?

2011年6月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

怪物や殺人鬼ものの映画はB級映画として扱われることが多い。ほとんどギャグとしか思えないグロ描写や必ず出てくる女性の裸、飾りだけのストーリーなど、それとして扱われる理由を挙げたら切りがない。まぁ突っ込むだけ野暮なのだが。

この映画もそういう部類に入るのかな、と勝手な予想をしていた私であったが、妙に真面目に作っており、おふざけもギャグ(この場合はグロ描写)も女性の裸も一切なし。サム・ライミが製作と聞いて胸躍らされていた私はいったい……。

もちろん、真面目な作品を作ってはいけないという意味ではない。彼が製作したガチンコホラーに興味はあるし、観てみたい。ただ、そういう映画を作るのならそれなりの怖さが欲しいし、決して中途半端な怖さは許されない。

その上で言わせてもらうが、残念ながら本作はあまりに「怖さ」がない。だいたいあの恐怖演出の古臭さは何なのか。あれで怖がるのはせいぜい中学生や小学生くらいなものだ。あまりに形式的でありきたりのホラー描写に興ざめした。

冒頭から中盤にかけての主人公のトラウマを描いたドラマ部分はしっかり作られているが、先述した興ざめ演出が随所に挟み込まれるため、テンションを低下させる。

こんなことになるなら最初からB級映画として演出したほうがまだ良かったのではないか。そんなことを考えずにはいられない本作の出来栄えであった。

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tatsught
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