「事故の場面の映像は迫力あり」サーカスの世界　Cape Godさんの映画レビュー（感想・評価）

総合60点 （ ストーリー：60点｜キャスト：60点｜演出：60点｜ビジュアル：75点｜音楽：65点 ）

　西部劇からサーカスに鞍替えしたとはいえ、ジョン・ウェインの演じるたくましい男という役柄はあまり変わり映えしない。そして科白の言い方や演出も西部劇時代の古いままで変わり映えしない。何が原因で起きたのかもわからないままに重大事故が突然に起きるし、そのことをあっさりと流されてしまって不満が残る。そしてサーカスの合間に人間模様を描くのだが、こちらも演出が古い。たいした印象は残らなかった。
　ただ船といい燃えるテントといい、相当に金がかかっているであろう大掛かりな仕掛けと美術は見所で、実写ならではの迫力。こんな映像があっても現在では殆ど知られていない映画だと思うが、公開当時は話題になったのだろうか。