劇場公開日 2022年2月25日

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「そんなプロポーズでいいのか?」若草の頃 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0そんなプロポーズでいいのか?

2020年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 1903年のセントルイス。大家族のスミス家の長女ローズが恋人からの長距離電話を待っていて、一家はてんやわんや。ん?セントルイスか?と、次女のジュディ・ガーランド演ずるエスターが引っ越してきた隣人ジョン・トルーイットが気になってしかたがない・・・と、二人のロマンスが中心となるミュージカル映画。

 戦時中に作られた映画と思えないほどハートフルで平和なセントルイスの様子。電話もあるし、電車も通っているし、豪邸には消さねばならない明かりがいっぱい・・・スイッチをなんとかしろよ!とも言いたくなるほどだ。

 長女は恋する乙女といった感じだし、次女は勝気だけど恋に憧れる女性。三女は印象が薄いけど、末っ子トゥーティを演ずるマーガレット・オブライエンは「殺す」だの「電車を転覆させる」などと言うほど無邪気でありながら恐ろしいガキ。兄は失恋しながらも妹想い。弁護士の父と家族を守る母、じいちゃんと家政婦。家でダンスパーティを開いたりして、優雅な一面も見せてくれる。

 夏から始まり、秋、冬、そして若草の頃を描いたもので、ストーリーも単純。ただ、エスターが想い人ジョンを殴るという強烈なシーンがある。『オズの魔法使』からちょっと成長したガーランドのキュートさ、古き良きアメリカを見せてくれるが、それよりも音楽が素晴らしい。フォークダンスソングをアレンジした曲、「Have Yourself a Merry Little Christmas」、そして万博会場行の汽車の中で歌われる「The Trolley Song」が映像もいいし圧巻。YouTubeにアーカイブとしてアップされてるので是非ご視聴あれ。

kossy
アキ爺さんのコメント
2020年12月29日

Kossy さん、確かにハートフルな良作ですよね。

でも、映画「ジュディ」を観て以来、ジュディ・ガーランドを素直に観れなくなった自分がいます😣「オズの魔法使」好きだったのになぁ。

アキ爺
こころさんのコメント
2020年12月28日

kossyさん
コメントへの返信有難うございます。
「 戦時中だからこそ明るく 」「 作られたスター 」思惑ありそうですね 🤔
映画の及ぼす影響力、当時は相当大きかったでしょうね。

こころ
こころさんのコメント
2020年12月28日

kossyさん
戦時中の公開なんですね!驚きです。
女性達の古典的な衣装も華やかでした。

こころ