リディアと四人の恋人
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リディアと四人の恋人

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解説

「巴里の空の下セーヌは流れる」のジュリアン・デュヴィヴィエが戦争中アメリカに渡つて監督した第一作一九四一年作品で、現在ロンドン・フィルムを主宰しているアレクサンダー・コルダのプロダクションで製作された。オリジナル・ストウリーをデュヴィヴィエ自身がハンガリー作家ラディスラス・ブシュ・フェケテと協同で書卸し、「死の接吻」のベン・ヘクトと「運命の饗宴」のサミュエル・ホフェンシュタインが脚色と台詞を担当した。撮影と協力プロデュースは「探偵物語」のリー・ガームズ、音楽は「殺人者」のミクロス・ローザ。主演者は「哀愁のモンテカルロ」のマール・オベロンで、「第三の男」のジョゼフ・コットン、「未完成交響楽(1933)」のハンス・ヤーライ、「ドーヴァの白い崖」のアラン・マーシャル、「風と共に去りぬ」のジョージ・リーヴス、「モホークの太鼓」のエドナ・メイ・オリヴァー、「別離」のジョン・ハリデイが共演する。

ストーリー

盲目孤児院の設立者としてリディア・マクミラン(マール・オベロン)の業績が讃えられた時そのラジオ放送を聴いて無量の感にうたれたのは音の恋人マイクル(ジョゼフ・コットン)であった。彼は四十年前、同じく彼女を恋した男達を集めて、リディアと往時を回顧することになり、ボブ(ジョージ・リーヴス)とフランク(ハンス・ヤーライ)がやって来た。ボストンの名家の一人娘として育てられたリディアは、召使頭の息子で医者になっているマイクルと最初の舞踏会に出た夜、ハーバードの蹴球選手ボブと知り合い、彼に恋したと信じこんで、祖母(エドナ・メイ・オリヴァー)に許されぬまま駆落ちした。しかしホテルで彼の酔態をみた彼女は急に恐ろしくなり、家に逃げ帰って失意の日をおくるうち、米西戦争に出征するマイクルをニューヨークの波止場に送った日、派手な船乗りのリチャード(アラン・マーシャル)に目がとまった。彼は先の日、ホテルでも彼女をみつめた青年だった。この日盲目の少年ジョニーと知り合ったリディアは、光のない幼児達のために養育院を設立、その事業も着々進んだころ、若い音楽家フランクが協力を申出た。凱旋して来たマイクルはリディアをつれて舞踏会に行き、そこに再び現れたリチャードは完全に彼女の心をうばった。マクミラン家の海の別荘でリチャードとリディアの燃えるような恋の日がつづいた。しかし或る朝、リチャードは半年後に帰るという置手紙を船頭に托して飄然と去ってしまい、その年の大晦日、教会で待てという手紙を寄越した彼はついに現れなかった。フランクはヨーロッパへ旅立ち、リディアにはマイクルの愛だけが残されたが、彼との婚約発表の日、彼女をかわらず愛しつづけた祖母が倒れた。思い出の別荘で傷心の日を暮すリディアに、マイクルの求愛はつづいた。しかし彼女はその愛を受けいれる権利がないと言いはったまま、ここに四十年の年月が流れたのである。語り終えた彼女の前へ、マイクルに招かれたリチャードが現れた。リディアは今こそ生涯変らず愛しつづけたのは彼だと知ったが、当のリチャードはついに彼女の顔を思い出さなかった。...

作品データ

原題 Lydia
製作年 1941年
製作国 イギリス
配給 東和

提供:株式会社キネマ旬報社

受賞歴

第14回 アカデミー賞(1942年)

ノミネート
作曲賞(ドラマ) ミクロス・ローザ
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