見たい度推移(赤線は公開日)


20世紀のどこかの国。管理の行き届いたコンピュータ社会(その割に機械類はアンティーク風)で、主人公サムは情報省記録局の小役人だ。彼は有能だが機械にうんざり、美女を救うスーパーマンになった自分の夢を見ている。ある朝、局の玄関で夢の中の美女とそっくりの女ジルを見かけたサムは、彼女を追ううち巨大な悪夢のなかに吸い込まれていく。事の起こりは、ある役人が叩き潰したハエによる印刷ミス。神出鬼没の反政府テロリスト、タトルと善良な靴職人バトル氏が間違って逮捕されたことから、サムは処理を任されるが、誤認逮捕のもみ消しは混乱を極め、さらに部屋にはダクトやチューブがあふれ、デパートでは爆弾事件が起きる。やがて犯罪者として“洗脳”されることになるサムの頭には自由への脱出の夢、そして軽快なラテン音楽『ブラジル』が反響する。T・ギリアムの壮大な悪夢的イマジネーションに脱帽。製作サイドと監督の闘争を記録した『バトル・オブ・ブラジル』なる本もあるほどのカルト作品である。



