劇場公開日 1977年3月26日

「孤独なランナー」マラソンマン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0孤独なランナー

2020年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 冒頭からユダヤ人とナチのおっさんがカーチェイス。何だこれは・・・コメディか?と思っていたのも束の間、後ろ暗い秘密組織の内部分裂が始まる。中盤の驚きは意外な人物がベイブの兄だったことだが、招待がわかってからすぐに殺された。

 歯医者だったスツェル(オリヴィエ)がベイブ(ホフマン)を歯の拷問にかけるシーンが痛さが伝わってくるほど凄まじい。しばらく歯医者に行きたくなくなるくらいの迫力だ。そして謎の政府支局員が絡んで、誰が味方なのかわからなくなる二転三転するストーリー。マラソンマンは孤独なのだというテーマを上手く伝えている。

 しかし、父親についての説明がなされないまま終り、他にも穴がいっぱい。ナチ戦犯への恐怖心と孤独なマラソンマンという2本の筋が光っていたけど・・・

kossy