マトリックス

ALLTIME BEST

劇場公開日:2019年9月6日

解説・あらすじ

キアヌ・リーブス主演で、仮想現実空間を舞台に人類とコンピュータの戦いを描いたSFアクション。プログラマとしてソフト会社に勤務するトーマス・アンダーソンは、ネオという名で知られた凄腕ハッカーでもあった。ある日、トリニティと名乗る美女から接触を受けたネオは、彼を探していたという男、モーフィアスと会う。モーフィアスは、人類が現実だと思っている世界が実はコンピュータにより作り出された「マトリックス」と呼ばれる仮想世界であり、本当の現実世界でネオをはじめとした人間たちはコンピュータに支配され、眠らされているという驚きの真実を明かす。モーフィアスの誘いに乗り、本当の現実世界で目を覚ましたネオは、ネオこそが世界を救う救世主だと信じるモーフィアスやトリニティとともに、コンピュータが支配する世界から人類を救うため戦いに乗り出すが……。香港アクション界の雄、ユエン・ウーピンをアクション指導に招いて取り入れたワイヤーアクションや、バレットタイムと呼ばれる撮影法により革新的なアクションシーンを生み出し、世界的大ヒットを記録した。監督は「バウンド」のウォシャウスキー兄弟。製作20周年を迎えた2019年の9月には、20周年を記念して4D(体感型上映システム)で2週間限定上映。

1999年製作/136分/アメリカ
原題または英題:The Matrix
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2019年9月6日

その他の公開日:1999年9月11日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第23回 日本アカデミー賞(2000年)

ノミネート

外国作品賞  

第72回 アカデミー賞(2000年)

受賞

編集賞 ザック・ステーンバーグ
視覚効果賞  
音響賞  
音響効果編集賞  
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(C)1999 Village Roadshow Films (BVI) Limited. (C)1999 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

映画レビュー

4.0 理屈は分からないが、驚異の映像に…

2025年10月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

もう25年以上も前の劇場鑑賞時に購入した
大判のカタログを手元に、
TV放映を機に懐かしの再鑑賞。

今ではCG処理で
何ということも無い映像なのだろうが、
ワイヤーカンフーアクションよりは、
キアヌ・リーブスの周囲に100台以上の
カメラをぐるりと並べて撮影したという、
身体を反って銃弾を避けるシーンの予告に
驚きを覚え、劇場に通った記憶がある。

当時は、そんな驚異的な映像が印象的
な作品だったが、
今回の鑑賞では、コンピュータが支配する
社会への将来不安を感じるばかりだった。
コンピュータの発電源を確保するために、
人間が“栽培”されているとの設定は、
スーパーコンピュータが膨大な電気を必要
としているとの現代を風刺しているようで
不気味に感じる。
また、人工頭脳が人類をウイルスと同様に
危険分子と見ているという点も。

さて、ネオがトリニティのキスによって、
つまり愛によって突然にスーパーマン化する
設定は、OS上の隠喩なのかも知れないが、
物語としては安易に感じた。

しかし、そんなことは別にしても、
この作品で分からないのが、
現実世界へ目覚めたネオやモーフィアス達は、培養されていたはずの人間発電所から
どうやって脱出出来たのか、
また、人工頭脳側が管理しているはずの
仮想空間に、
モーフィアス側が、どのように
同じ空間の中で対峙出来て、
そこでの勝利が現実空間での勝利に
どう繋がるのかが、私は理解出来なかった。

しかし、まぁそんなことは気にしないで、
視覚体験を楽しむべきものなのだろう
と感じられる
見事な映像作品ではなかったろうか。

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KENZO一級建築士事務所

5.0 この世界は、まさにマトリックス

2025年10月13日
iPhoneアプリから投稿

驚く

斬新

私が幼い頃に流行った「マトリックス避け」。
当時は作品の内容もよく知らないくせに、「マトリックス!!」と叫びながら体を後ろに反らすあのポーズをして友達と遊んでいました。

そんな私も先日30歳になり、初めて本作をまともに鑑賞しました。

恥ずかしながら、この歳になっても「これが好きだ。こうなりたい。こう生きたい。」というビジョンがはっきりしておらず、自分探しをしている最中に本作「マトリックス」に関する話を耳にすることが多く、鑑賞に至りました。

本作の題名でもある「マトリックス」。
作中では、実在しない、人工知能が作り出した仮想世界のことを指し、人類はその幻の中でのみ生きることを強いられ、現実では全てを搾取される奴隷のような存在として描かれています。

これほど分かりやすくはないけれど、自分が生きているこの世界もマトリックスと似ていると思います。

自分が何を好きで、何をしている時が楽しくて、何をして生きていきたいのか。
それをはっきりと答えられない人は、私の他にもたくさんいるのではないでしょうか?

小学生の頃から、毎日決まった時間に学校へ行き、毎日決まったことをする。
そんな決められた生活しか許されず、大人になれば自分が何者かわからなくなってしまうのも当然かもしれません。

自分が分からないうちって、自分がどこに向かって歩いていけばよいかすら分かりませんよね。
それでも何か結果を出したくて、がむしゃらに頑張ったり、自分を押し殺して真面目に生きていたりすると、気づいた時には搾取されています。

自分が何者か分かれば、そのようなこともなくなるのかもしれません。
ネオは本当の自分を知った時、それまで苦戦していたエージェントを易々と倒してしまう程の圧倒的な力を手に入れました。

ある家庭で生まれ育ち、生まれ持った気質で生きていくことを考えると、ある程度、運命や道は決まっていると思います。

しかし、作中でモーフィアスが言うように「道を知っていることと、歩くことは違う」。

ある程度、「こうなるだろうな…。」と知っていても、「こう歩きたい。」と思えば、辿り着く場所は変えられるはずです。

幻を見せられ、騙され、搾取される人生でよいのか?

自分が何者か知ることさえできれば、この世界でうまく生きていけるかもしれない。

そんな気づきを得た今。
ただがむしゃらに頑張ることや無理して真面目に生きることは、本当の自分を知ることの妨げになるから、まずは自然体でいることを心がけたい。
そして、自然体の自分でいて楽しいこと、勝手に結果が出ることにもっと力を注いでいけたなら、ネオのように覚醒することができるかもしれない。

マトリックスの存在に気づくことができただけで、本当の自分に一歩近づけた気がします。

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しゃけおにぎり

4.5 今なお色褪せない、知的で革新的なSFの金字塔

2025年9月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

斬新

『マトリックス』は、公開当時の1999年に一般の人々をぶっ飛ばした革新的な作品だ。その異常な人気は今でも鮮明に覚えている。確かに一部では「攻殻機動隊のパクリだろ」との声もあったが、ウォシャウスキー兄弟(当時)が『AKIRA』や『攻殻機動隊』からの影響を公言しつつ、リスペクトを込めて作ったのが伝わってくる。だから、パクリなんて雑音はすぐ消えた印象だ。『攻殻機動隊』が大好きな自分にとって、この映画を好きにならないわけがない。ぶっちゃけ、4年前から『攻殻機動隊』や『エヴァンゲリオン』などで脳を仕込まれていたおかげで、難解と言われた設定にもスッと入り込めた。そのため、当時の視聴時点で☆4.5だ。
緑のデジタルラインやバレットタイムの映像表現は、当時本当に革命的だった。あのスローモーションのアクションは一時期どこでも真似されまくったし、今見てもカッコいい。エージェント・スミスのあの無機質な迫力も最高で、今なお『逃走中』でネタにされるくらいの存在感だw キアヌ・リーブスのネオ、モーフィアス、トリニティの配役も完璧。誰一人としてハマり役じゃない奴がいない。
ストーリーは、知的で興奮が止まらない。「現実とは何か」「自分とは何か」というテーマを、アクションと哲学でガツンと叩きつけてくる。
ラストには『攻殻機動隊』のラストのセリフ「ネットは広大だわ」とリンクしてしまいそうなシーンで終わり、スピンオフかな?みたいな感覚で劇場を出たのは良い想い出。

今となっては監督のウォシャウスキー姉妹(現在)が、映画のテーマみたいに自分たちも「目覚めちゃった」のは、なんとも皮肉なオチだなw それでも、この映画の輝きは色褪せない。SFアクションの金字塔として、今見ても十分楽しめる一作だ。

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リリ

4.0 今観ると、ちょっと違ってみえる面白さ。

2025年9月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

NHKBSP4Kで録画鑑賞。来週はリローデッド、その次はレボリューションズと続くらしいので、楽しみ。

もう26年前にもなるのか…。まさに20世紀末。
劇中では電話が健在で、まぁそれは仮想空間なんで、いつになっても「あえてレトロな世界ってことで」という言い方もできるのだが、当時は、ネットは電話回線で繋いでいたので、個人的に違和感はない。
それより、不思議なことに当時は最先端映像と思っていたのに、今観ると、どういうわけか全体からレトロフューチャーな印象を感じて面白かった。

AIが人類の知性を超えると言われる「シンギュラリティ」は、2045年と言われてきたが、昨今の急激な進化で、もっと前倒しになるかもなんて話も聞く。
そんな中で、AIを相談相手にしている人の割合の多さとかのニュースに触れると、劇中の裏切り者のサイファーみたいに、案外、AIに支配される世の中を肯定的に考えている人の方が多いのでは…と思ってしまう。

覚醒したネオの最強っぷりは痛快。
次回作からは未見なので、楽しみにしたい。

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sow_miya

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