ボイジャー

劇場公開日:

解説

中年の男と若い娘の運命に操られた恋を、世界各地の風景の中で描く、ギリシア悲劇の「オイディプス王」を彷彿させるラブ・ロマンス。監督はフォルカー・シュレンドルフ。出演はサム・シェパード、ジュリー・デルピーほか。

1991年製作/118分/ドイツ・フランス・ギリシャ・アメリカ合作
原題または英題:Voyager Homo Faber
配給:ウエスト・ケープ・コーポレーション
劇場公開日:1991年11月2日

ストーリー

ユネスコの技術員として世界を駆け巡るウォルター・フェイバー(サム・シェパード)は、50歳を過ぎたがまだ独り身。彼には昔ハンナ(バーバラ・スコヴァ)という恋人がいたが、彼女の妊娠をきっかけに捨ててしまった過去がある。家庭より仕事一筋の人生を選んだフェイバーの前に、ひとりの美しい娘が現れた。それはニューヨークからパリへの船旅の最中のことで、その娘エリザベス(ジュリー・デルピー)は芸術に心を寄せるデリケートな女学生。テクノロジー信者で、芸術など軽蔑するフェイバーだが、吸い寄せられるように彼女に近づいていく。パリからイタリアへ、二人は旅の途中で結ばれる。しかし、エリザベスの母親がハンナだということが判明した(つまりは彼女はフェイバーの娘だった)。絶望するフェイバーの眼前で毒蛇に噛まれたエリザベスは、それがもとで若い命を終えてしまう。

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