「地獄屋敷」ヘルハウス みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
地獄屋敷
最近では、ジェームズ・ワン監督による『死霊館』のヒットが記憶に新しい、それと同系列の古い屋敷などに取り憑く悪霊ものの傑作。
本作は『エクソシスト』の世界的大ヒットにより巻き起こったオカルトブームに便乗し、73年に製作されたイギリス映画だが、こちらはショック演出で怖がらせるだけではなく、悪霊の正体をつきとめると言う推理小説的な面白さもありました。
監督は『ブラス・ターゲット』や『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』と言ったエンターテインメントにして骨のある作品で、熱狂的な映画ファンからも支持されているジョン・ハウ。原作・脚本がスピルバーグ監督の出世作として有名な『激突!』やタイムトラベラー・ファンタジーの佳作『ある日どこかで』のリチャード・マシスンだから、怪奇映画マニアならずとも、思わず唸ってしまうほどの出色の出来ではなかったか。
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