劇場公開日 1974年3月9日

「【テータム・オニールのツンと澄ました表情の中の、寂しげな瞳にヤラレタ作品。その後の、実父ライアン・オニールとの関係性が滲み出ている作品でもある。】」ペーパー・ムーン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【テータム・オニールのツンと澄ました表情の中の、寂しげな瞳にヤラレタ作品。その後の、実父ライアン・オニールとの関係性が滲み出ている作品でもある。】

2021年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

笑える

知的

幸せ

ー 内容は、巷間に流布しているので割愛。
  但し、テータム・オニールのツンと澄ました表情と寂しげな瞳と聡明な姿が印象的な作品。
  自分を娘と認めない詐欺師の男モーゼを演じた実父、ライアン・オニールとの、その後の関係性を考えると、ラストシーンなど、複雑な気持ちになってしまう作品。-

・テータム・オニールに小学生の時に夢中になったのは、「頑張れ、ベアーズ!」を見たからである。男の子のようなショートヘア―で、おしゃまな彼女が、弱小チームのエースとして活躍する姿にヤラレタのである。

・その後、今作を観て、初見の時には相変わらずの眩しそうな眼と、滅多に笑わない表情。だが、聡明さ溢れる少女を好演していて、これは最年少オスカーを獲ったのは、良く分かるなあ・・、と思ったモノである。

・だが、彼女は「頑張れ、ベアーズ!」以降、目立った作品は無く、女優活動を続けていたが、後年知った、父ライアン・オニールの駄目父振りを知った時には、ショックであった。

・更に、マッケンローと結婚したと知った時には”大丈夫か?”と思ってしまった事を覚えている。
ー 大丈夫ではなかった・・。-

<天才子役は大成しないというジンクスは、彼女の芸能生活から起きてしまったと思う。
 けれど、それは彼女自身のせいではなく、彼女を本来であれば守るべき父が、障壁になっていたと言う事実を知った時には、暗澹たる気持ちになってしまった。
 救いは、現在の彼女が幸せそうに見える事である。
 この作品を最初に観た際には、流石、テータム・オニールだなあ、と思いながら観たのだが、その後色々な雑音を知ってしまい、三度目の鑑賞の際には複雑な気持ちになってしまった作品でもある。
 けれど、作品自体はテータム・オニールの魅力爆発の、素敵なコメディ映画であるので、未見の方には「頑張れ、ベアーズ!」と併せて、是非、観賞して頂きたい作品である。>

NOBU
るーさんのコメント
2021年12月3日

うっわぁ、懐かしい映画ですね。確かモノクロで砂埃のロードムービー。ティタムオニールが、帽子の網目みたいな部分にお金を隠すシーンが好きでした。
NOVE さんのこのレビューで、マッケンローとの結婚の件には、笑ってしまい、その後は知らなかったのでウィキで調べたら、あれまあ、壮絶な人生を歩んでてビックリでした。
でも最近の画像ではブルーの瞳と金髪で幸せそうで良かったです◎

るー