劇場公開日 1991年1月25日

「しっくり来ないが」プレデター2 Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5しっくり来ないが

2017年10月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アーノルド・シュワルツェネッガー不在とはテンションが下がる。今回は「リーサル・ウェポン」のダニー・クローヴァー主演だが明らかに筋肉量に差がある人物ではないか。この時点で前作の様な肉弾戦は期待出来ない。どう考えてもプレデターとの真っ向勝負はできないだろうと思えてしまう。ストーリーは決して悪くないが、緊迫感などが前作と比較すると薄めでそれほどの興奮を感じずにラストへ突入したという印象だ。まぁ、良くも悪くも90年代の映画という感じだ。

本作の大きな問題は舞台が都会だという事。広大でありながら閉鎖的な環境のジャングルだからこそ、プレデターの本領を発揮し、彼らの野性的な怖さを味わう事ができる。また、人間側も慣れない環境で凶暴な未知の生物に狙われ、精神が研ぎ澄まされた状態で戦うという本作特有の緊迫感があるというのに。。。
舞台がロサンゼルスならば殺される人数は倍。それは前作以上にプレデターの強さや勇ましさを感じることが出来る。 また、流石ロサンゼルスである。治安が悪い。ギャングが絡んでくる辺りもロサンゼルスという感じがあり、これはこれで別の怖さを味わう事が出来る。

最後のシーンでプレデターの宇宙船が登場するが、数人のプレデターを確認できた事には感激した。さらに宇宙船内にエイリアンの頭部が飾ってあるのに更に驚いた。「AVP2」を考慮するとあの個体はプレデターから生まれた個体ではなく人間から生まれた個体だと思われるが、そうすると後々の作品と矛盾している設定に思える。だがあちらは後付けの脚本だから仕方のない事なのだろうか。

Mina