劇場公開日 2021年5月14日

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「【"ママ、ママ、どうしよう・・。変なSF映画を観ちゃったよ!”奇作、怪作。不思議な映画。旧ソヴィエト連邦の全体主義をアイロニックに描いた作品でもある。】」不思議惑星キン・ザ・ザ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【"ママ、ママ、どうしよう・・。変なSF映画を観ちゃったよ!”奇作、怪作。不思議な映画。旧ソヴィエト連邦の全体主義をアイロニックに描いた作品でもある。】

2021年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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- フライヤーによると、今作が公開されたのは1986年とあるので、ゴルビー(友達じゃないんだから・・。ゴルバチョフさんね。)がペレストロイカ政策を展開し始めた頃である。
 ゲオルギー・ダネリヤ監督が今作を製作していた際には、ソヴィエト連邦の全体主義は揺らいでいなかったのだろう・・、と勝手に推測する。ー

◆感想
 1.マシコフと、ゲデバンがキン・ザ・ザ星雲の惑星ブリュクに移動してしまい、そこで見たもの。
  ・ヒエラルキーが、明確に描かれている。
  チャトル人が、ブリュクでは支配者層であり、バッツ人は被支配者層である。
  そして、権力を振るうエツィロップ達。
  更に、人々は”PJ様”を崇拝している。
 ー 鉱山のような、地下で大勢のバッツ人達が働かされている。”PJ様”を崇拝しながら・・。ー

 2.ウエフ(チャトル人)とビー(バッツ人)が乗っている梵鐘のような形の、ボロッチイ宇宙船。
 ー ウエフ(チャトル人)とビー(バッツ人)の不思議な関係性。ー

 3.ブリュク星の人達の言葉や、変なポーズや小物。
  ・クー(キュー意外の全ての表現)
  ・キュー(公言可能な罵声語)
  ー 劇中でも、テロップで流れるが、軽く脱力する・・。ー
  ・媚び諂うときには、鼻に鈴みたいなツァークを装着し、両手を翼みたいに広げて、腰を低くする・・。
  ー ここも、度々劇中で描かれるが、脱力・・。
    ゲオルギー・ダネリヤ監督、人種差別描写で、全体主義をおちょくりまくってます・・。ー

 4.ヌルーイ、スコア。
  ・ほにゃほにゃした音楽。時折”クー・・”と合いの手が入る・・。
  ー 可なり、脱力する・・。ー

<色んな映画を観てきたが、実に不思議な映画である。
 フライヤーによると、1570万人が観た!とあるが、多いんだか、少ないんだか・・。
 何しろ、ソヴィエトですからねえ・・。
 そして、連続して、2013年に公開された、今作のアニメヴァージョンも観てしまったのである・・。”クー!”>

<2021年8月29日 刈谷日劇にて観賞>

NOBU
pipiさんのコメント
2021年9月8日

あ!
私もゴルビーって書いてたw

ゴルビーならこの映画はむしろ応援してくれそうですが、チェルネンコが書記長就任した時は、イニシャルが「K.U.チェルネンコ」だから、真剣に「クー」が使えなくなりそうで大変だったみたいですね。幸か不幸か、劇場公開の前年に急逝されたから音を入れ直さなくて済んだそうですけれど。

pipi
pipiさんのコメント
2021年9月8日

はーい。
酷評した政治絡み映画に妙なコメントがついて怖くなったので、ちょっとログイン控えていました〜。
突然「アンタ映画見てないでしょ。ひどいね。」って書かれまして。
どのように対処しようか暫く迷って、お返事コメントの下書きして。結局、思い切って書き込みましたが(相手はコメ欄閉じてるので自分のとこに)暫くしたら先方からの書き込みが消えていました。
これって運営さんが削除したのでしょうか?
このサイトも、本当に色々あるのですねー。

それよりなにより、副反応少ない事をお祈りしていますね〜。
頑張って〜!

pipi