ビリー

劇場公開日:

解説

ロナルド・アレクサンダーの舞台劇「活気づけのための休息タイム」を彼自身が脚色、TV出身のドン・ウェイスが製作・監督した青春コメディ。撮影はジョン・ラッセル、音楽はドミニク・フロンティアが担当した。出演は「奇跡の人(1962)」のパティ・デューク、「不思議な世界の物語」のジム・バッカス、「太陽に向って走れ」のジェーン・グリア、舞台出身の新人ウォーレン・バーリンジャーほか。なお劇中、パティ・デュークが4曲歌っている。

1965年製作/アメリカ
原題:Billie
配給:ユナイテッド・アーチスツ
劇場公開日:1966年1月29日

ストーリー

ビリー(パティ・デューク)はハーディング陸上競技部のたった1人の女性メンバー。男子顔まけのおてんばぶりで、十種競技なら何をやらせてもチーム1番。同じチームのボーイフレンド、マイク(ウォーレン・バーリンジャー)は、男子の中では1位なのだが、どうしてもビリーを追い抜くことが出来ない。これがマイクにとってシャクの種だった。ところでビリーの父親ハワードは、目下市長選挙に立候補中。「男子主権」をモットーに選挙運動を展開していたが愛娘の運動部での活躍を知ると、すぐさまモットーを「誰でも自分の好きなことをする権利がある」と変えてしまうほどの親バカである。その頃、ビリーの1番上の姉ジーンが父なし子を妊娠しているという噂が町中に広まった。これこそ父親のモットーの見事なサンプルだと対立候補はホクソ笑んだ。事実ジーンは妊娠していたが子供の父親はボーイフレンドのボブで、真相を知った人々は彼女に心からの祝福をおくった。そして選挙はハワードの圧倒的な勝利に終わった。一方、ビリーとマイクは競技の順位争いでとうとうけんかしてしまった。マイクにしてみれば、たとえ好きな女の子とはいえいつも自分がビリーの後塵を拝して2位に甘んじているのは我慢できなかったのだ。ハワードの当選祝いのパーティの夜、ビリーとマイクは仲直りした。なぜならビリーは、自分でチャンピオンになるより、チャンピオンを恋人に持つ方が若い娘としてはずっと幸せであることに気がついたからだ。

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