ピクー

劇場公開日:

解説

あるインド人(ベンガル人)の上流家庭の一日の出来事を、ピクーという6歳の少年の目を通して描いた短編。監督・脚本・音楽は「チェスをする人」のサタジット・レイ、撮影はショーメンドゥ・ロイ、編集はドゥラル・ドットが担当。出演はアルジュン・グゥハ・タクルタ、ナボルナ・シェーン、ヴィクター・バナルジ、プロモド・ガングリなど。

1981年製作/インド・フランス合作
原題:Pikoo
配給:東宝東和
劇場公開日:1985年8月17日

ストーリー

あるベンガル人上流家庭の朝。ピクー(アルジュン・グゥハ・タクルタ)は、6歳、学校が休みなので部屋でひとり絵を描いている。母(ナボルナ・シェーン)は父親(プロモド・ガングリ)とYシャツのボタンをめぐって口論している。母親には愛人がいて、そのことを知った父親が、母親につらくあたるのだ。そんな時、電話が鳴る。ピクーの耳には、母の恋人ヒテシュ(ヴィクター・バナルジ)の声が入り、母親の部屋につながれる。情事の約束をかわす母とヒテシュ。ピクーは病床に伏している祖父の部屋に入り祖父との時間を過ごす。祖父はピクーに発作が起きたらベルを鳴らすので、助けに来てくれるように頼む。午後、台所で召使いと過ごしていたピクーを母親が呼んだ。やがて、母の恋人ヒテシュがやって来る。客間に入ると彼がピクーにカラー・ペンのセットを手みやげとして渡した。母親はピクーを追い出すためにピクーに、庭に行ってペンで花を描くようにと促する。ヒテシュと母は部屋に入っていった。ピクーは花園で絵を描く。やがて雨になり、家に入るピクー。祖父はまた発作を起こし、ベルを鳴らす間もなく冷たくなってしまった。そのころ、母はヒテシュと口論し、やがてヒテシュは帰っていった。部屋の扉を開く母。ピクーは、だが、母を見ようともせず、ベランダの椅子にすわりひとり涙を流していた。

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