劇場公開日 1987年1月31日

「副題の勝利の戦場って・・・」ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0副題の勝利の戦場って・・・

2015年10月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

そりゃグレダナ軍1500人に対してアメリカ軍7300人で攻めこめば勝利するわな。というアメリカが大好きな実際にあった内政干渉の戦争シーンが最後にあります。アメリカとしては朝鮮、ベトナムと負け続けた所で久しぶりに勝利した戦争みたいなんですが・・・これを最後はアメリカ万歳な描き方になってるので、そこは抵抗を覚えます。フィクションと割りきればそれでいいのか?

物語は老兵となったクリント・イーストウッドが堕落してるマリーンの兵士を鍛え上げていく話がメインです。後ぬるーい恋愛ドラマもありますが。戦争シーンは割りとあっさりしてるので戦争物というよりはクリント・イーストウッドをいかにカッコ良く撮るかに重点が置かれています。戦争に行く前までが長く、戦時下ではない兵士がだんだんとたくましくなっていく様子は割かし楽しめたのですが。

クリント・イーストウッドは良く言えば安定、悪く言えばいつもと一緒。1986年からもうカッコいい老人キャラやってたんだなー。朝鮮戦争の英雄って設定を受け入れられるかどうかがポイントではないでしょうか?あのロクデモナイ戦争で英雄って言われてもなー。

監督もクリント・イーストウッドですし、クリント・イーストウッドによるクリント・イーストウッドの為の一作でした。エンターテイメントに徹しているので最近のクリント・イーストウッド作品のような訴えかけるモノはあまり見受けられません。逆にツッコみ所は多いです。クリント・イーストウッドファンだけにオススメします。

アキ爺