野良犬の罠

劇場公開日:

解説

フィリップ・リースマン・ジュニアとエドワード・J・モンターニュのストーリーを、フィリップ・リースマン・ジュニアが脚色、「ブルー・マックス」のジョン・ギラーミンが監督したハードボイルド・タッチのアクション篇、撮影はロイヤル・グリグス、音楽はニール・ヘフティが担当した。なお、主題歌の作曲はパーシー・フェイスである。出演は「トブルク戦線」のジョージ・ペパード、TV「ペリー・メイスン」のレイモンド・バーのほかに2人の新人女優ゲイル・ハニカットとスーザン・セント・ジェームズなど。製作は、ストーリーを書いているエドワード・J・モンテイン。

1967年製作/アメリカ
原題:P.J.
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1968年2月1日

ストーリー

ニューヨークの大富豪オービンソン(レイモンド・バー)は、ケチで白髪の冷血漢だ。妻のベティと不仲の彼は、モーリン(ゲイル・ハニカット)という若い美人を妾にして遺言書にも妻とともに遺産相続人に指定していた。こんな彼の生活態度には、身内にも反対者が多かった。そこでオービンソンはP・J・デットワイラー(ジョージ・ペパード)という私立探偵をモーリンの護衛役に雇った。ある夜、モーリンは何者かに拳銃で狙われたが、幸い怪我はなかった。しかし、大事をとったオービンソンは家族を全員連れて、バハマ諸島の、聖クリスピンに行った。その夜、再びモーリンは狙われた。P・Jは、怪しい人物に発砲したが、その男はグレノブルというオービンソンの部下で、実弾の入っていない拳銃を握って死んでいた。P・Jは逮捕されたが、オービンソンの金の力で事件は内密に処され、一夜で釈放された。この一件でP・Jは解雇され、オービンソン一家はニューヨークへ引きあげた。しかし、一連の事件に疑惑を抱いたP・Jは、単独で謎をさぐり始め、いつしかモーリンと愛し合うようになった。死んだグレノブルの身辺をあらっているうちに、P・Jは、彼が産業スパイだったことを知った。その後P・Jは狩猟中のオービンソンの所へ行ったが、彼はP・Jに猟銃を向けた。しかし何者かが放った一弾でオービンソンは倒れた。撃ったのはモーリンだった。P・Jが詰問すると彼女は、オービンソンを殺し、その罪を妻のベティに負わせ、自分が遺産を独占しようとしていたことを白状した。そして、モーリンが再三暴漢に襲われたのも、実はグレノブルを殺すための芝居だったのだ。グレノブルは、会社の秘密を売り渡すスパイであったが、オービンソン自身も、実は他社の秘密をさぐっており、その事実をグレノブルが邪魔になったのだ。このとき、瀕死のオービンソンがモーリンを射殺した。P・Jはとっさに拳銃を放ってオービンソンを倒した。P・Jは再び貧乏な私立探偵にかえって立ち去っていった。

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