劇場公開日 1996年11月30日

「【”豊かな人生なんか興味がない・・、ヘロインだけが・・”、とレントンは確かに冒頭で言っていた・・。スコットランドの若きジャンキー達の生き様を斬新な感性で描き出した作品。】」トレインスポッティング NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”豊かな人生なんか興味がない・・、ヘロインだけが・・”、とレントンは確かに冒頭で言っていた・・。スコットランドの若きジャンキー達の生き様を斬新な感性で描き出した作品。】

2020年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

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幸せ

 あの、スコットランド・ハイランド地方の駅のホームで叫んでいるレントン(ユアン・マクレガー)の姿は忘れ難い。
 ”あの腐ったイギリスの属国の更に田舎で・・・・ ”ファッ●ン・スコティッシュ!”
 ーうわわ・・、良いのか・・?。ー

 レントンはじめ、スパッドも(当時、一番ジャンキーに見えた)、シック・ボーイも、ベグビーも皆が、閉塞感を抱きつつ、時に明るく、時に破天荒に暮らす日々・・。

 が、レントンは仲間のトミーの死をきっかけに真面目に働き始めるが・・。ベグビーとシック・ボーイが部屋に居ついてしまい、会社は馘首。

 そして彼らは、麻薬を大量に転売し、16,000ポンドを手に入れるが・・。

 ”豊かな人生なんか興味がない・・、”と冒頭に言っていたレントンが、優しいスパッドにだけ、一人分の分け前4000ポンドをロッカーに残して、”豊かな人生”を語りながら、ボストンバックを肩から下げて歩き去るシーンも良かったなあ。

 個人的には、今作でデビューしたケリー・マクドナルド(当時、名前も知らず)が扮したダイアン(レントン一目惚れ・・・)の、夜は紅いコートを羽織り、クラブで男を誘惑し(レントンとヤッタ後、目が覚めたらダイアン家は朝食だった・・:笑った。)、昼間は制服も可愛い中学生の姿が印象的だった・・。
 (”T2”にも弁護士役として、出演していて嬉しかった。)

 ■音楽は、多くの人はイギー・ポップ(ジギー・ポップじゃないよ・・)の”ラスト・フォー・ライフ”を推すと思われるが、
 私はレントンのヘロイン・トリップシーンで印象的に使われていたルー・リードの”パーフェクト・ディ”が好きであるし、効果的に使われていると思います。

<1996年12月 劇場にて鑑賞>

<2020年5月 別媒体にて久方振りに鑑賞>

■蛇足:当時、20数年後に”T2”(ターミネーター2ではない!)を鑑賞するとは思わなかったよ・・。

NOBU