劇場公開日 1958年10月11日

手錠のままの脱獄のレビュー・感想・評価

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2.0「招かれざる客」の域にはまだ遠い、クレーマー監督の発展途上的作品か…

2023年2月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

昨年再鑑賞して改めて感銘を受けた
「招かれざる客」にテーマ的に繋がる作品
では、との意味合いで初めて鑑賞したが、
その期待に応えてもらう結果には
ならなかった。

そもそもが、はじめから白人と黒人が
人種的に反目しあっている感じが僅かだし、
当時の白人にありがちな
上から目線的に黒人に接したり、
黒人にもその観点で反発しているようにも
見えないから、
“見えない手錠”に進化するまでの
次第に友情が芽生えるとの徐々に感が
解説のようには感じられず、
「招かれざる客」的テーマ性が弱いままの
展開に戸惑ってしまった。

理性的な対応を徹底する保安官の存在が
救いではあったが、
最後に訪れた家の母子が
最初から彼らに恐怖を感じない描写や、
子供を捨ててまで白人脱獄囚と一緒になろう
とする母親像の設定が御都合的に感じる。
また、白人脱獄囚のその母親への
「寂しさ・むなしさを涙で埋めるのではなく、
夢で」との科白も唐突感が拭えない。

キネマ旬報第13位と評価された作品だが、
結果的に、
「招かれざる客」の域にはまだ遠い、
クレーマー監督の発展途上的作品
のように思えた。

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KENZO一級建築士事務所

3.0通常取扱犯罪人間ドラマ

2022年1月27日
PCから投稿

まあ普通です。そこそこ面白いけど圧倒的な感動とかあるわけでもないです。
迷い込んだ家の奥さんと恋仲になるのが不自然ですね。
最後も、もう少し男の友情を感動的に演出できなかったかな?

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越後屋