第三帝国の興亡

劇場公開日:

解説

ウィリアム・L・シャイラーの著書「第三帝国の興亡」に基づき、ジャック・コーフマンが製作・監督したドキュメント。ナレーションは彼と、リチャード・ショッペルリー。音楽は「追いつめて殺せ!」のラロ・シフリンで特殊撮影をギュンター・ゼンフトレーベンとクラウス・ベルナーが担当している。日本語版解説は若山絃蔵。

1968年製作/120分/アメリカ
原題:The Rise and Fall of The Third Reigh
配給:MGM
劇場公開日:1968年12月14日

ストーリー

第三帝国は、ヒトラーが千年続くと豪語したにもかかわらず、12年で歴史の幕を閉じた。それは文字通りヒトラー自身の興亡の歴史でもある。彼は1889年オーストリアの田舎町で生まれた。初め画家を志したが、美術学校の入試に失敗し、以後ウィーンで浮浪者のような生活を送った。この時に見聞したことが、のちの思想に大きく現れてくる。第1次大戦の敗戦でドイツ経済は大打撃をうけ、社会不安は高まっていった。過激な左翼、右翼の暴力活動が激発したこの頃、ナチ党が結成され、ヒトラーは1歩1歩、独裁者への道を歩き始めた。「わが闘争」を口述し、ワイマール政府の閣僚入りした。この時、1933年、第三帝国は事実上動き始めたといえよう。だが第三帝国が確立したのは翌年の8月、老大統領ヒンデンブルクが世を去り、ヒトラーが、元首になった時からである。ドイツ国民の純粋性を強調し、ユダヤ人を収容所に送り、思想統一をはかった。やがて彼は目を国外に向け着々と領土を拡大していった。戦争、また戦争……。初期のめざましい戦闘もやがて力つき1945年に入ると、ベルリンは爆撃で廃墟と化した。そして、この年の4月30日、ヒトラーは数時間前に結婚したばかりの永年の愛人エバ・ブラウンと自殺し、死体はガソリンで、焼却されたという。第三帝国はドイツやヨーロッパを荒廃させ、多くの人を無為に殺し、そして亡びていったのである。

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