ジャズ・シンガー(1927)のレビュー・感想・評価

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5.0『サイレント映画のミュージカル』

2023年9月14日
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マサシ

3.5アメリカというのは、エッジィというかマージナルというか、そういうも...

2023年4月3日
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鑑賞方法:映画館
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ouosou

5.0泣けました

2022年12月19日
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とても苦しく涙が止まらなかったです。
自分ならどうするのか考えさせられました。

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ししまる

3.0お楽しみはこれからだ

Kさん
2022年3月16日
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1927年、この歴史的作品がワーナーブラザーズ社から公開された。

多くの人が(本作を観ていない人までもが)世界初の発声映画と語るこの「ジャズ・シンガー」だが、実は本編中、声が聞けるのはほぼ歌うシーンのみというパート・トーキー映画である。しかも、本作は厳密に言えば世界初のトーキー映画ではない。

監督は、1926年にすでに効果音付き映画「ドン・ファン」を制作していたアラン・クロスランド。
主演はブロードウェイの人気者、アル・ジョルスンと「ベン・ハー」などに出演していたメイ・マカボイ。

厳格なユダヤ教徒の息子として生まれたジョルスンだが、彼は歌うことに生きがいを見出しており、それが理由で父親から勘当される。家出した彼は酒場やレストランで歌い、生計を立てている。この場面は本編中、最も有名なシーンであろう。

すなわち、ジョルスンはいつも通りレストランで「dirtyhands、dirtyface」という極めて差別的な歌を熱唱する。客は皆拍手を送るが、中でもメイ・マカボイはその歌声にうっとりとしていた。

鳴り止まぬ拍手に照れながらジョルスンは、歴史的名言を吐く。
「wait a minute, wait a minute. you ain't heard nothin' yet!」

間髪入れず「Goo'Bye」を楽しそうに歌う。
そこから彼はスターダムを駆け上がり、めでたく父とも仲直りする。

この映画は"声"に多くを負っており、ストーリーはスター、歌声の二の次である。
また、当時は当たり前だったのだろうが、顔を真っ黒に塗り、その見た目を笑うというシーンがあり、これはいただけない。

クライマックスで、やはり顔,手を黒く染めたジョルスンが母の前で「my mammy」を歌うという感動すべきシーンがあるのだが、その見た目が現代人の目にはグロテスクに映り、嫌悪感さえ覚える。

とはいえ、本作の歴史的価値は計り知れず、使用された曲の多くが大ヒットした。
特に「ブルー・スカイ」はその後、数々の映画で使用されることとなる(「世紀の楽団」,「ホワイト・クリスマス」など)。

"狂乱の20年代"は映画界にも多くの変革をもたらした。芸術を極めた無声映画は消えゆく運命にあり、「音を持ったことで退化した」とまで言われたトーキー映画の創世期が始まるのである。

その1頁目として多くの人に記憶されるべき作品であり、ジョルスンの名言を確かめるというだけでも一見の価値がある。

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K