劇場公開日 1955年11月22日

「三船敏郎の名演技!」生きものの記録 neonrgさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5三船敏郎の名演技!

2016年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

以前VHSで見たのですが、ブルーレイだと段違いによく見えて聞こえます。
当時35歳の三船が70歳の老人を演じ、途中ホントに三船なの?と
思わせるシーンもあり、作品のテーマとも混ざってか狂気を感じさせるほどです。
当時開発されたばかりの水爆の脅威に対する漠然とした不安。
ただ自分とその家族が助かりたいために右往左往し、結局、逃げる場所などドコにもないと気づく主人公。
逃げた場所は、自分が地球を脱出して別の惑星に来たという妄想の中だった・・・。
逃亡の先には破局しかなく、現実と対峙するしかないと教えてくれています。
中国の核がこちらを向いている現在、家族や周りの人間を守るために
どのように対処すべきかそろそろ本気で考える時では?
逃げる場所はどこにもないですよ。

90点。

neonrg