グッドフェローズのレビュー・感想・評価
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スコセッシは天才
ディパーテッドを鑑賞してからマーティン・スコセッシが大好きになった私にとって、スコセッシ作品、3作目。やはりギャング映画の金字塔と呼ばれるグッドフェローズも見応えがあった。マフィアのやりとり、そのはかなさ、冷酷さがひしひしと伝わってくる。個人的に特にもマーティン・スコセッシは音楽のチョイスがすばらしいと思う。今作でも、CreemのSunshine of your love 、Aretha FranklinのBaby,I love you 、Muddy Watersの Mannish boy、ディパーテッドでも使われていたthe Rolling StonesのGimme shelterと選曲がすばらしすぎる。完璧だ。
おいおい凄い映画じゃないですか! 何気なく見始めたら、世にも恐ろし...
おいおい凄い映画じゃないですか!
何気なく見始めたら、世にも恐ろしいギャングの世界にすぐさま引き込まれてしまいます。しかもこれ、ほぼ実話というから恐怖倍増。
男ってなぜかこういう悪の世界に一度は憧れます。ギャング、マフィアそしてヤクザ映画が人気なのは、悪への憧れは万国共通ってことですね。男ってバカですよね(笑)
まあ、多くは足がすくんだり、その末路を予測したりして、この映画曰くのクズのような人生を過ごしているのです。悲しい(笑)
何はともあれこれ、見ずには死ねない一本認定です。ほんと面白い。
wiseguy
自分の身を守るためなら、賄賂など序の口、古い仲間でも笑顔で背後からそっと息の根を止める… リアルなマフィアの現実が描かれていました。良くも悪くも、マフィアを格好良く美化してはいません。どちらかと言うと、楽に贅沢をしたい一心で、金に群がる大変人間臭い印象を受けました。そこが、このマフィア映画に惹かれるかどうかではないでしょうか。
主人公の人生を通してアメリカの時勢の変遷もよく分かります。なぜ"wiseguy"なのか… 彼が時代の波を上手く乗り切る鋭い嗅覚を持っているからなんですね。
観やすいけれど、油断は禁物
深夜にテレビでたまたまやっているのを途中から観て、そのポップさに最初はマフィア映画だと気付かなかった。
しかし…
愛嬌のある愉快なおじさんたちどころか、バリバリのマフィア!
楽しくて音楽も良くてファッションもオシャレで、とても観やすいマフィア映画だが、ちゃんと恐ろしい部分も容赦なく描かれている。
最初からちゃんと観たくなり、すぐにDVDを購入したが、本当に買って良かった。
手元に置いて何度でも観たい映画だ。
たのしいマフィア映画
空気感が、他のマフィア映画とは違います。
殴られたり殺されたり、穏やかでないのは変わりないけど、
妙に悲劇的、暴力的になりすぎないのは、実話ベースの
リアリティなのでしょうか。
「マフィアもの」も、「人間ドラマ」なんだなと、初めて気付きました。
実録モノだったんですね
1955年から
1970年ニューヨーク:怒りに任せてバッツ殺害
走るオープニングクレジット
金曜は愛人、土曜は嫁
1980年にはコカインでボロボロ
グッドでも wise でもない
パンクアレンジのマイウェイ
軽快とおもいきや、重い
普通の家庭に生まれ、ただ金と地位が欲しくてマフィアに憧れたけれど
「イタリア系ではないからファミリーにはなれない」主人公をリアルに描いた映画。
ユーモアがあり軽快な演出が多いものの、
登場人物の状況は切羽詰っているため、感情移入すると八方ふさがりで重い。
現代的でドライなマフィアを描いた映画。
香り・・・立たない?
うむ、これは何か言うことが難しく感じますね。
なんていいますか、微妙なことではあるのですが、私にはこの作品、どうも香り立ってこないと言いますか、そんな気がしてしまうんです。期待値が高かったためか、余計にその感覚が際立ってしまいましたね。
ギャング映画はとても好きで、スコセッシ世代の作品で言えば、やっぱりコッポラの『ゴッドファーザー』とか、セルジオ・レオーネの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』なんかに惚れているわけですが、それらに感じられたある種の香りというものが、この作品ではちょっと薄かったかなという気がしてしまいました。
もちろん、デ・ニーロの演技なんかは相変わらず素晴らしいと思うのですが、とりあえず彼らギャングの存在自体が放つ妖しい香りが感じられなかったのが、少し寂しかったですかね。
これは時代設定の問題なのかな? それとも露骨に実話に忠実であったがゆえなのかな? 背景情報をあまり知らないので何とも言えないですが、これは私には、映画の魅力って何だろうと改めて考えさせられるような悩ましい映画でしたね。
シドのMy Wayが本当に似合う
ウルフオブォールストリートを観て、観たくなった本作。
ウルフと同じく
「地下鉄に揺られてまじめに働くなんてクソだ!」って言う台詞にスコセッシイズムを感じた。
ストリート感と暴力の連鎖の嫌だ味のあるマフィアの日々を切れ味よく魅せる名作!
輝き、散ってゆく、ギャングの一瞬
マーチン・スコセッシ監督の傑作。
犯罪ありきの環境で育ち、当たり前のように、ギャングが天職。そんな短く、強烈な時をおくるヘンリー。レイ・リオッタはジョニー・デップによくにてます。若かりし、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペシの暴力描写も情け容赦ない。しかし、その凄絶な迫力がキャストの人物的魅了を際立たせる。実話故の物語の面白さ、流石、スコセッシ監督。こういう作品もありですね。ギャング映画の傑作です。
地上波では無理な、実話を基にした名作
リアルです。
登場人物の心理的な動き、交わす言葉、徹底的にリアリティを追求するスコセッシ監督のこだわりが素晴らしい。
メイキングを見ればわかりますが、俳優は演技しているのではなく、その人に成りきっているのがわかります。
序盤のジョー・ペシが主人公をからかう場面、一気に映画に引き込まれます。
一人の人間のマフィア人生を二時間ちょいにまとめて、重要な場面をピックアップして、映画にしているので、
徹底的にリアリティを追求しても暇になることは少なく、映画としても楽しめます。
でも、男が一人で観る映画なことは間違いないです(笑)
天職マフィア、一人間の人生
マフィアが主人公の犯罪映画。
だが、その映像のタッチは驚くほど軽い。
マフィアの日常を特異なものと捉えることなく、あくまでマフィアとして生きる人々の"日常"として描く。
そして、マフィアを天職として生きたヘンリーの人生を一人間の人生として描く。
その描写はリアルそのもので華やかな部分も汚れた部分も淡々と映し出す。
スコセッシの作品群の中では圧倒的に明るく、軽いタッチで描かれるが、やはりその端々には彼の非凡な映像センスが垣間見れる。
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