グッドフェローズのレビュー・感想・評価
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極悪非道なマフィアたち
主人公の仲間のジョーペシが無闇に人を殺したり、麻薬に手を出したりと、そういうマフィアの掟を破るといい結末が待っていないな。ボスに忠義を尽くす義理の世界だからこそそれを破ってはいけない。
始まりとラストが格好良過ぎる
始まりから惹きつけるというのは、
スコセッシの徹底してる事のような気がする
ヌルっと始まるんじゃなく、
いきなりクライマックスじゃ!と言う気合いを感じる。
自分的には長く感じるけど、
世界観にはどっぷり浸かれる。
今回は男同士の世界とギャングの夫婦の話でもある
と思うのだけど、
男同士無茶な事して、いつまでもガキのようでいる
のはカッコ良く見えるけど、
嫁さんの目線を通すと、付いていけない、アホ過ぎる
と思ってしまうから不思議。
デニーロのドシッとした存在感と
ジョーペシの何しでかすか分からないヤバさ、
レオ・リオッタのリアルなギャング感が
終始ワクワクさせてくれた。
結局憧れに憧れた世界では誰も信用出来ず、
上の者には逆らえず、
自分の我を出して自滅する。
虚しい最後もとても良かった。
実話ながら念入りなキャラ立て
実話を元にしながら独特の演出と展開によってキャラクターを引き立てているのがこれぞスコセッシ!という感じがして相変わらず面白い。
・ロバート・デ・ニーロ
デニーロ演じるジミー・コンウェイ。賭博場の暗がりから札束はためかせて笑顔で現れるあの初登場シーンのかっこよさよ。相変わらず絵になるなあ。
・ジョー・ペシ
ジョー・ペシ演じるトミー。やたら甲高い声で罵って暴れまくる、ヤンチャで自制が効かず一瞬でも目を合わせたくない気持ちになる「こいいうやばいヤンキーたまにいるよね」感。
・レイ・リオッタ
そんな2人と対比的に物分かり良くて機転がきくいい奴に見えてしまうレイ・リオッタ扮するヘンリー・ヒル。その実、家庭や女関係が酷いのはやはりスコセッシお馴染み設定。
また陽気でポップな名曲の数々をBGMにバンバン人が死んでいく展開、ストップモーションやナレーションの多用などもお馴染みのユニークさがある。
総じて面白く、その独特な演出や魅力的なキャラクター達によって、長尺にも関わらず飽きがこない。名作の名に相応しい映画だと思った。
スコセッシ節
スコセッシのメジャー作品は全て観たと思っていたが、アマゾン・プライムのリコメンドで観ていなかったのを知って観た。長尺なのは知っていたが、さすがスコセッシ。先日の「沈黙」はどうかと思ったが、デ・ニーロ、ジョー・ベシが最高。ただ、音楽はあまりにもロックに傾倒しすぎているのかと思った(Sunshine of your loveなど)
ギャングの幸福と不幸について
「お前はいい奴だな、俺たちは仲間だろ」と一緒になるのは、その相手と利害関係を共有しているからで、特に仲間意識の強い人間は、人間関係の損得勘定を精密にすることが多い。だから、今まで仲間だと言っていた人間が自分と利害対立を起こすようになると、突然この世から消してしまおうとさえする。究極の利己主義のなせる技である。
ギャングの貪欲さは、普通ではあり得ないほどの仲間との結束力という幸運をもたらすと同時に、異常なまでの憎しみをももたらす。
でも、人間はみんなそういうところがあるような気がする。
だから、私は仲間意識をものすごく強調してくる人とはあまり関わりを持とうとしないのかもしれません。(バラされるとは思わないけれど)
デニーロ&ペシの最強ギャングダッグ
個人評価:3.9
デニーロとジョー・ペシとのギャングをさせれば最強のダッグ。
スコセッシの他作のカジノでもその後に共演するが、2人が並ぶだけで見応えがあり、痺れる演技である。
2人の凹凸はピタリと会い、掛け合いはサイコーである。
スコセッシのギャングのファミリーの描き方は、嬉しい時は底抜けにお互いを喜び称え合い、また怒りの表現では凄まじく激昂し、また怒りの沸点が非常に低く、人間性を上手く表現している。いずれもいい意味で無邪気でストレートに感情を剥き出しにするキャラクター達がどんどん好きなってくる。
ストーリーもギャング界の成り上がり人生を描き、普通の生活や人生を送るのを嫌いギャングの道を志した主人公が、最後はその普通の人生を望む心情が皮肉に表現されており、見応えはフルボリュームにある。
恐ろしさが先に立つ。
マーティンスコセッシ監督作品初鑑賞。
名作と名高い作品なのでワクワクしながら観始めたのですが…
展開が不条理すぎてついて行けなかった…。
簡単に人殺しすぎでマフィアの世界恐ろしすぎ…と終始引いてしまって入り込めなかった。残念。
ただ、主人公とロバートデニーロの演技は素晴らしかった。
今回は私には合わないと感じてしまったけど、また改めて観てみたい。違う感想を持てるかも。
イタリアンマフィアはご飯にこだわる。
実在の人物の話を基にしたマーティンスコセッシ監督作。マフィアものと言えば、ゴッドファーザーに次いで、これ、って形で各所に出てたので気になってました。今となってはマフィアものたくさんありますけど、やはりイタリアンマフィアって、食べ物に異常にこだわるよね、ってところは共通だね。犯罪の計画の話と、飯の話が同列になってて笑える。ソースをかき混ぜろ、ってことを殊更気にしてるのも。
大概飯食うシーンが多いね。フード理論という飯食うやつに悪いやつは出てこない、ってのがあるけど、マフィア映画となるとやはり、そのもの存在が悪者なのにどこか、それだけでは語れない人間的な魅力も出てくるから、異色だ。
もはや、殺す殺される、というレベルではなく、死んだ、死んでた、ってレベルで殺されるので、緊張感もずっとある。ある日突然、笑顔で出会った人間に撃ち殺されてもおかしくない。
グッドフェローズは、よい仲間、良い奴ら、って感じの意味。マフィアでの仲間の隠語。作中では、ワイズガイって表現の方が多い。これは原作のタイトルがワイズガイだからでもあるが、意味的に、賢い奴らよりも、良い仲間、ってのが最終的に裏切り合う奴らへの皮肉がこもってて、いいタイトルだと思う。
リアルなギャングの世界。キャストも良い。
レイ・リオッタ、ジョー・ペシそしてデ・ニーロに尽きる作品。この3人の軽妙なやり取りは面白く自然でいつまでも観ておきたいと思わせる。
特に凄いギャングが出てくる訳ではないが、ギャングの世界をリアルに描いていて飽きなかった。
そして何よりも音楽の使い方が秀逸。
懐かしみ
久しぶりに観直し。やはりいい映画だ。ギャング映画はこういつも皮肉めいていなければ。昔は気がつかなかったけれど、ジミーと主人公はアイルランド系だから、やはり少し差別されるのね。イタリア系マフィアというのはこうも恐ろしいのだなと思い直した。デニーロはいつも少し大袈裟に見える。トミーは怖い。あと主人公が途中、コカでヘリを恐れているところがめちゃめちゃ笑える。
名人芸
煙草を吸いながらコイツは殺さないといかんのかと思いを巡らすデニーロ。
立て板に水の饒舌から自分のペースで一気に緊張へと高めていくジョーペシ。
品のないバカ笑いをするレイリオッタ。
役者の演技を純粋に楽しめる。音楽の使い方が実にシニカル。ギャングを美化も批判もしていない。戦後のギャングを扱った映画というのも珍しい。
いつだって抜け出せない家族
視聴:1回目
推薦:スコセッシ好きマストで
感想:実話ベースで重いファミリーの話を軽妙な音楽を織り交ぜてエンタメベースで仕上げてます。すぐにぶっ放すイタリア野郎が仲間にいたら僕の肝っ玉はもちません。後半長いなと思ってしまったが、見入ってしまう人物が多かったです。
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