劇場公開日 1996年4月20日

カジノのレビュー・感想・評価

全29件中、1~20件目を表示

4.0デ・ニーロとペシの絶妙に発火寸前の関係性が魅せるラスベガス一大絵巻

2019年11月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

スコセッシ映画では時にデ・ニーロとジョー・ペシがタッグを組み、そこに第三者が入り込むことで黄金率が崩れて運命の終わりが訪れる。『グッドフェローズ』の第三者がレイ・リオッタだったとするなら、本作でその役目を負うのはシャロン・ストーンか。こうして三すくみ状態が出来上がることで、ラスベガスにてカジノ稼業を営み大成功を築いてきた男の転落劇が幕をあける。

ジョー・ペシの役柄は序盤からキレると誰にも止められない。早く厄介払いしたいのに、親友のデ・ニーロにはそれができない。で、そこに妻役シャロン・ストーンの本性発揮というか、最初は天真爛漫な美女だった彼女が、やがて金と薬物とアルコールで凄まじい怪物性をあらわにしていく姿は凄まじい。右はジョー、左はシャロン。かくして主人公の両足が思いっきり引きずり降ろされていく甘美かつ破壊的な崩壊劇が何よりの美酒だ。こういうの撮らせるとスコセッシは本当にずば抜けて巧い。

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牛津厚信

4.0華やかなカジノの裏側と男女の愛憎劇

2024年3月29日
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鑑賞方法:VOD

有力者への賄賂、イカサマを行う客への暴力的な対処、ギャングとの付き合いといった、華やかなカジノ運営の裏側にある世界や、男女の愛憎劇が面白い映画。欲にまみれた人間達の姿とその末路を描いた今作は、『グッドフェローズ』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーティン・スコセッシ監督らしい作品だと感じた。これら2作品の主人公と比較して、今作の主人公のエースは、真面目で節度ある人柄なため、そこまで悲惨な末路は迎えていなかったところが異なっている。

中盤以降は、エースとその妻ジンジャーとの愛憎劇が面白い。ジンジャーは、付き合っていた男にエースの金を渡したり、彼の金を持ち出して逃亡しようとしたのを咎められて逆ギレする。エースの信頼を裏切った自身に非があるにもかかわらず、彼を責めるジンジャー。この彼女の姿から、状況を冷静に認識できず、他責性が強く感情を抑制できない馬鹿な女を上手く描き出せている。エースも彼女の表面的な美しさに囚われてしまったのが失敗だった。

エースを演じたロバート・デ・ニーロは適役だった。他の登場人物には無い貫禄があり、この役にぴったりで、彼の俳優としての実力の高さを感じた。

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根岸 圭一

2.0見た。

2023年12月31日
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プライア

4.5ベストオブオープニング

2023年12月26日
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あのオープニングが好き過ぎて作品自体は6回くらいの鑑賞ですが、オープニングのデニーロの乗った車が爆破されて ブッ飛んでるデニーロをスローで映しながらのあの曲とか最高過ぎてそこだけは600回くらい見てます(笑) とは言え少し見るとついつい最後まで見そうになるくらい面白くて重厚な作品なので定期的に見ようと思ってます。
しかしあの長尺をダレる展開も無く最後まで引っ張るのは職人すね。

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お主ナトゥはご存じか2世

3.0古い映画 長かった

2023年12月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

時の流れがしっかりあって、退屈ではなかったけど、やっぱり少し長かった。
色々あったけど、金持ち男の切ない失恋話といった感じだった。
評価:3.4

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bigsuke

4.0何故か激しく長い夫婦喧嘩が印象に残った。シャロン・ストーンの体当たり的な渾身の演技も心に刻まれた。

2023年8月13日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

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Kazu Ann

3.51970年代ラスベガスのカジノをめぐる欲と暴力にまみれた人間模様を...

2023年6月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

1970年代ラスベガスのカジノをめぐる欲と暴力にまみれた人間模様を描いた骨太ドラマ。
ロバート・デ・ニーロが主演を務め、ジョー・ペシが相棒ニッキー、シャロン・ストーンが妻ジンジャーを演じた。

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てかる

3.5そして砂漠に埋められる

2023年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

脂の乗ったデ・ニーロもよかったけど、デ・ニーロを上回る存在感を見せていたのがジョー・ペシ。実はホームアローンに出てるのしかみたことなくてずっこけ泥棒役のイメージしかなかったけど、こんな非道極まる極悪マフィア役を見事に演じているとは…!いやめちゃめちゃ怖かったよ!グッドフェローズも絶対観なきゃ。
特に前半はテンポが速くて細かいとこついていけない部分もあったけど、まあ、とにかくマフィアが絡むカジノ経営を邪魔するとベガスの砂漠に埋められるってことだ。実話みたいだが、今でもこんなこと裏で起こっているんだろうか…?

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Ran

3.0シャロン・ストーンの底力

2023年4月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

マーティン・スコセッシの作品は個人的にあまりハマりません。タクシードライバーも、グッドフェローズも、ギャング・オブ・ニューヨークも、ウルフ・オブ・ウォール・ストリートも。理由はよくわかりませんが。。。
で、その中でも飽きずに観れたのが本作。ボイスオーバーのリレーはちょっとやり過ぎ感がありますが、カジノの狂騒を再現した豪華なセットと疾走感ある演出が作品を牽引してました。
演者で良かったのは安定のデニーロでも無く、狂気のジョーペシでもなく、かのシャロン・ストーン。破滅的な女を熱演、底力を魅せてくれました。

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A Lonely DINOSAUR

4.0ラスベガスに行く前にぜひ見ましょう。3時間と長いが引き込まれる。終盤のスピード感よし。

2022年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

難しい

3時間と長く、途中で飽きないか心配でしたがすんなり見ることができました。
ですが、語りがとても多い。英語苦手な人は字幕で見た方がいいかも。

ニッキーとの友情、確執はとてもよく描けてるなと思います。切りたくても切れない、友達だし長い付き合いだし、、、その辺の葛藤がよく伝わりました。

見て後悔しない映画だと思います。グロ描写も内蔵の露出などのリアルな描写はないので、苦手な人も見れると思います。
ヤクザ映画に似たところはあるが、カジノという舞台は日本にはないため新鮮でした。ラスベガスに行く前にお勧めしたい作品です。

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ざくれろ

4.0軽いタッチのマフィアもの

2022年8月29日
PCから投稿

スコシ選手のライトサイドの作品です。
LVを牛耳るマフィアのお話で、さぞかし重くて暗いと思いきや、意外にも軽くサラっとテンポよく描いているので3時間の長丁場を飽きずに観ることができます。
デニーロ選手も段々みっともなくなって所詮小悪党という風情が良いですね。
チビ男君の悪党ぶりが秀逸です。

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越後屋

2.5見ててイライラする駄作

2022年8月21日
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往年の本場ラスベガスのカジノの雰囲気ってこんな感じなのか!というのがわかる、煌びやかな映像は素敵だったし見ていてワクワクした。

が、基本的に語りが多すぎて、はっきり言って興醒めした。
映画なのだから、ストーリーテリングはナレーションでなく映像と演技で見せてくれよ。。

あと、デニーロはいつどんな時でもタバコを吸っていて、ニッキーはいつもいつも爪楊枝を口に挟んでいて、
それぞれのキャラのトレードマークにしたいのか何なのか知らないが、逆にリアリティなくなってます。
この点も非常に興醒め。

あと、この1本の映画通して、何百回Fuck●n'という単語出てきただろう。。
出てきすぎて耳についちゃって後半以降だいぶイライラした。

役者も基本、早口でまくしたてるようにセリフ言うスタイルなんだけど、徹底してどの演者もそうしてたので、
たぶんそういう演出をすることで独自のカラーを出したいと言う意図があるのでしょう。
その意図が透けて見えすぎちゃってますます興醒め。

他の映画見りゃよかった。
しょーもないというか、けっこう見ててイライラする映画でした。

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にこ

4.5猛禽類

2022年2月27日
PCから投稿

”グットフェローズ”の流れでスコセッシ監督作品とすぐわかる。
猛禽の目を持つデニーロとジョーペシのコンビ、大好き(笑)。
ここでもやっぱりジョーペシ逝っちゃった。

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miharyi

5.0日本の実録ヤクザ映画と比べてみるのも一興かと思います

2021年12月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

内容は実話だそうです
邦画風の題名をつけるなら「実録シカゴマフィア ベガス死闘編」か「ベガスの帝王」でしょうか
スコセッシ監督の観客を掴む握力はものすごく、3 時間があっという間です

ベガスに行ったのはもう10年ほど昔
本作のラストにあるように、今ではディズニーランドみたいな健全な観光地でした

公営ギャンブルの競技場や場外馬券売場のような殺伐とした感じは全くしません

世界中から集まる家族づれの観光客で賑わっていました
シルクドソレイユのショーなどの観光がメインで、博打はオマケみたいになっています

幕張メッセのような大規模コンベンション会場もあって仕事の出張先としていく人も多いくらいです
自分も仕事で行きました

とはいえ、どの超デカいホテルも1階がカジノで、フロアが東京ドームくらいあったりします

スロットマシンのコーナーは、日本のパチスロ店と見た目はそう変わりありません
それが恐ろしく広いというだけです
なんか大阪ミナミの大きなパチスロ店に迷います混んだ感じになるくらいです

でも、ポーカーや、ルーレットのテーブルはやはりカジノ!と感じさせます
花形なのでやっぱり中央にあります

みんなカジュアルな服装で、ちょいと小綺麗なくらいでドレスアップしてるような人は誰もいません
ネクタイしているのなんか従業員くらいでしょう

ストリップ大通りは土産物屋が並んで、子供連れの家族が大勢歩いてます
お目当てのショーをしているホテルまでぶらぶらしているのです
夜ストリップを子供連れで歩いても怖い思いをすることはまずないでしょう
ゴミすら落ちていなく、本当に見た目は清潔でした

健全な娯楽の街です
雰囲気は新宿というより、大阪ミナミの道頓堀のノリ
歌舞伎町の雰囲気ではないのです
ちょいとダークではなく、底抜けにネアカ
このニュアンスが伝わるでしょうか?

暴力は水面下に見えないように、完全にコントロールされています
凄みのある本物、半グレ、チンピラさえ見かけません
ナンパ師が交差点の信号待ちの女の子に声をかけまくってうろちょろしているくらいです

金、賭博、女、酒
清潔なわけがありません

今のベガスも一皮むけば、強烈な暴力の統制があるに違いないと感じさせもします

そこが歌舞伎町と違うのです
水面下に透けて見えるか、見えないかの違いです

本作はそんな歌舞伎町がともっともっとヤバかった時代のようなベガスの物語です

中西部のマフィアの親分衆がリアルです
日本の実録ヤクザ映画と比べてみるのも一興かと思います

蛇足
本作では日本人ギヤンブラーが序盤に登場します
金持ちの紳士でした
10年前のカジノでは中国人の連中が生意気な態度で大きな顔で博打していました
あんな態度ではいずれ締められるのではないかと冷ややかにみてました
いまはなんか米国挙げて締めているようです

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あき240

3.5スコセッシ×デ・ニーロ×ジョー・ペシ

2021年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

未見であったため、アマプラで観ました。
ジョー・ペシのキレ芸がすごい。
シャロン・ストーンのキレイだけどヤサグレ女っぽさも素晴らしい。
同じ位の長尺でありながら、ネトフリの「アイリッシュマン」より、引き込まれました。

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hanataro2

3.5鑑賞後の満腹感

2020年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

見たことあると思い込んでいたが、どうもはじめてだったらしい。

さすがに鑑賞後の満腹感がある。映画を観た、って気分にさせてくれる。ただこの組み合わせによる他作との比較になると分が悪い。スコセッシ、デニーロ、ペシときてハードル上げすぎたかな。

とにかく語りが多い。基本嫌いではない演出だが前半はずっと、さすがに字幕追いに疲れる。

展開もどうだろう、この尺の割には印象に残る場面が少なかった。
ちょっと、思ったのはこのときのシャロンストーンが物足りない。コンディションというか仕上がり具合が。男を狂わす役にしてはちょいピーク過ぎてたかな笑

でも、観れて良かった。グッドフェローズかなんかとごっちゃになってたのか、あるいはベガスのカジノ舞台の他映画とごっちゃになってたのか。。

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okaoka0820

3.5最初から面白い

2020年1月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

始まりの車の爆破シーンから目が釘付け。

モノローグが大半なのに面白い。

演出が丁寧だから、
今このキャラクターが何を思ってるかが手に取るように
分かる。

ニッキーとエースの全く相容れないのに、
最後の一線を超えない、裏切らない友情が熱かった。

デニーロとジョー・ペシが凄いのは分かるけど、
シャロン・ストーンの場を掻き乱すキャラクターが
魅力的でとても良かった。
近くにいたら絶対嫌だけど…

何年間の歴史なのか分からないけど、
予想屋から始まり、カジノを仕切り全てを失うまで、
丁寧だけどスピード感があってとても面白かった。

ホームアローンで何かこの人マジで怖いなぁと
思ってたけど、ジョーペシやっぱ怖いわ。
可愛い顔してるけど、怖い。
これが一番怖い。

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奥嶋ひろまさ

4.0名優達のプロの業

2019年12月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:4.2
スコセッシ名作中の名作。
デニーロとジョー・ペシの最強のコンビは見ているだけで鳥肌ものの掛け合い。新作のアイリッシュマンでは、性格的な立場が逆なだけに、対で見るとさらに面白味がます。
またシャロン・ストーンの悪母ぶりが凄まじく、ある意味でデニーロをも凌駕するはみ出しっぷり。名優達のプロの業が、スコセッシの指揮のもと奏でられている。

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カメ

3.5演技派女優になろうと必死こいてたころのシャロン・ストーン

2019年11月17日
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鑑賞方法:映画館

ちゃんと演じられるのかいな、「あっ、今のところなかなか上手くなった」「あ、ここは相変わらず下手だな」と、シャロン・ストーンの演技をハラハラしながら観ていた、という印象しかありませぬ。

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もーさん

3.0ギャンブルは嫌い

2019年6月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 冒頭では車に乗り込んだデ・ニーロがいきなり爆破される・・・これが1983年。いきなり驚愕の映像から始まった。

 『ディパーテッド』でも聴けた「ギミーシェルター」は本作でも聴けるが、選曲の良さはさすがスコセッシ。『グッドフェローズ』などと似たような雰囲気の映画だったけど、カジノのギャンブル面よりも裏側ばかりが描かれていた。エースとボス、それにスーツケース族と銀行など、複雑な裏側ばかり。それよりも人気の高い駐車係なんてのは俺向きかもしれない・・・

 細かなエピソードが散りばめられているため、どうでもいいところが多いけど、ジンジャーの尻軽ぶり(結婚前は男を手玉に取るところが痛快だったようだ)やニッキーの異常性格ぶりが強調されていた。

 中盤からは笑えるシーンもあるけど、終盤にはどす黒い暴力シーンが連発。やっぱりスコセッシ作品にはこれがなきゃ・・・。やっぱりデ・ニーロは生きていたけど、ベガスの古い体質がなくなったかのような巨大レジャー都市に変わったことに対して冷静な判断をしていた。やっぱりギャンブルなんてのは一時の夢なんだろうな・・・

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kossy