劇場公開日 1993年12月18日

「メル・ギブソン、演技派に転向」顔のない天使 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5メル・ギブソン、演技派に転向

2013年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

幸せ

総合:65点 ストーリー:65 キャスト:75 演出:70 ビジュアル:70 音楽:70

 「マッド・マックス」などで派手な活劇俳優として売れてきたメル・ギブソンが、演技派を模索した作品だろうか。「いまを生きる」などとよく似た映画。家庭の問題があって自分の人生を変えたいと思う少年と、過去の不幸と現在の偏見に耐える孤独な男の触れ合い。派手に車を運転したり銃を撃ったりしなくても、少年とメル・ギブソンの演技だけでしっかりとした作品になっている。落ち着いた風景と音楽もあって雰囲気は悪くないのだが、もう少し彼らの心の交流や、不条理な社会の決定の後の物語の行く末を描いて欲しかった。そこらあたりはやや中途半端。

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Cape God