オンリー・ユーのレビュー・感想・評価

　『ローマの休日』の真実の口。ままごとみたいな一時の恋だったのに、出会った彼はデイモン・ブラッドリーではなかった。フェイスに人目惚れし、つい名前を偽ってしまっただけだった。嘘をついたけど気になってしょうがない男ピーター。本物のデイモンを探すけど、友達に頼んで偽りの役をやらせてしまう・・・同じ事を二度もすんな！って感じですね。

　最初から最後まで、婚約者はほったらかし。まぁ、好きでもない相手だったし、いいのか・・・

運命の人を追いかけて海外に行ったり
ホテルやレストランを巡ったり
主人公のときめく気持ちが見ていてとても可愛かった。
ウエディングドレスのまま空港に向かう彼女を見て
行け行けー！って、ワクワクした。
運命の人じゃないと分かった後
主人公が、あんな男サイテーとか言ったり
会いに来た時もフンッって感じで
本気で嫌がってない時点で
もう、ちょっと好きじゃね？って思った。
まじで無理なら本気で距離取るだろうし
切り替えて運命の人を探しにいくだろうに
ショックを受けて帰ろうとするのが
え、なんで？ここまで来たのに？って思った。
嘘ついてでもずっと好きで追いかけてくれる彼の
粘り勝ちかな。

なんとなくDVDを「ジャケ買い」してしまった作品なのですが、予想外に面白かったです。いかにも一昔前のロマンティックコメディ！ちょっと婚約者が可哀想な気もしますが、ロマンティックコメディだからいいんです、きっと。誰だって手堅いけど冴えない婚約者より機転が効く男ロバート・ダウニーJrの方がいいでしょ？

この頃のマリサ・トメイってとってもキュートですね。絶世の美女ではなくってもキュートなんですよね。そして、マリサ・トメイが言う前に色々と必要な物を渡してくれるロバート・ダウニーJr。あんなに分かってくれる男はまずいないですよ、世の中。

それでも旅先で恋に落ちたカップルは生活に戻ると上手くいかないもんですよね。現実の世界でもマリサ・トメイとRDJは付き合ってて上手くいかなかったのが映画のエンディングのその先を暗示しているかのようでした・・・。

メチャクチャなストーリーでしたが、何だかんだで笑えました。
最後のまとめ方は良かった！

若き日のロバートダウニーJr.も変に気取ってなくていいです！

イタリアの景色が綺麗。

子供の頃に告げられた運命の人の名前。
それを信じてきた主人公が結婚式の10日前にその名前を聞いてイタリアまで行っちゃう。

イタリアに着いてからはフィアンセを全く思い出さない! フィアンセが余りにも不憫だ。

総合25点 （ ストーリー：5点｜キャスト：50点｜演出：65点｜ビジュアル：75点｜音楽：70点 ）

　10日後に結婚を控えた女が、昔の占いに出てきたというだけの名前を追いかけてわざわざイタリアまで行って、出会ったばかりの男と浮気をしようとする。あまりの軽薄さと馬鹿馬鹿しさに、出演者のやることなすことに全くはまれない。むしろこの女の幼稚な行動にはいらいらしどおし。お馬鹿喜劇ならばそれなりにみんなが幸せになれるようにまとめておけばいいのに、何の落ち度もないのに一方的に捨てられた花婿もたまったもんじゃない。イタリア観光を楽しんでいるかのような景観と喜劇らしい軽快な演出と若きロバート・ダウニー・Jr.が観られるのは救いだが、作品の中身はまるで薄っぺら。

17年前の作品として見どころはショートカットのかわいらしいマリサ・トメイ（デビュー当時時の内田有紀の様です）、若かりしロバート・ダウニー・Jr.も初々しさとローマを含めたイタリアの景色くらい。それ以外はありません。まずストーリーが全然ダメ、中途半端。配役もいまいちキャラが立っていなくて所々のジョークもつまらない。まあ、17年前の映画だからしょうがないかって感じです。この映画のあと マリサ・トメイとロバート・ダウニー・Jrに交際の噂もあったようですが薬物におぼれた彼はしばらくショウビズの世界から遠ざかって最近になってやっと活躍し始めるのです。そういう意味ではサゲマンだったのかも・・・。