劇場公開日 1954年12月25日

「【子供の心を失いつつある大人が観ても、面白い。子役の時代のジュディ・ガーランドの歌、姿に勇気を貰う。】」オズの魔法使 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【子供の心を失いつつある大人が観ても、面白い。子役の時代のジュディ・ガーランドの歌、姿に勇気を貰う。】

2020年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

萌える

 今作は子どもの頃、TVで鑑賞しているはずだが、記憶になかった・・。

 昨今、蔓延するウイルス名が名前の一部に入っている”甚だ迷惑しているだろう”映画館にて、”ワーナー・ブラザース クラシック上映”として今作を上映してくれることになり、足を運んだ。

 内容は児童文学の名作でもあるし、割愛。

 先日、「ジュディ 虹の彼方に」を観て、感激したばかりだが、今作は”あの作品とは切り離して観よう”(だって、あの作品はジュディ・ガーランドの晩年を描いた作品ですからね。)と思いながら、客電が落ちるのを待つ。

 冒頭から、”Over The Rainbow”をドロシー役のジュディ・ガーランドが美しい声で歌う姿に魅入られる。(何歳だったのだろう?)

 現実の世界は”茶色がかった映像で”、ドロシーが魔法の国の扉を開けると極彩色の世界が広がるシーンも良い。
 ふわふわと、ピンク色の丸い風船みたいなのが飛んで来て、”お、ゾフィー登場か?”などとおバカなことを考えながら観ていたら、美しい北の良い魔女であった・・(当たり前である・・)。

 そして、ドロシーは案山子、ブリキの木こり、臆病なライオンと出会い,旅を続けるわけだが、幾つか記憶に残ったシーンは

 ・(藁で出来ている)案山子が言う、”脳みそが無い奴ほど、良く喋る・・”

 ・臆病なのに虚勢をはるライオンが、ドロシーに
 ”本当に強い人は弱い者いじめはしない!”とピシャッと顔を突かれ、よよよ・・と一気に弱気になり、
 ”鼻血出てない?・・僕はタンポポ(ダンデライオン)・・”と弱弱しい姿になるシーン。
 私は、このライオンが好きになってしまったよ・・。

 それぞれ、案山子は”脳みそ”、ブリキの木こりは”心”、ライオンは”勇気”を貰いにオズに会いに旅を続けるのだが・・。

 最初のオズの姿が、”お、ルチ将軍じゃない・・、絶対NHK ここからルチ将軍を考えたよな”などとおバカなことを考えながら、オズとドロシーたちの遣り取りを楽しく観賞。

 悪い西の魔女の末路も”え、そんなことでやられちゃうの?”と思いながら鑑賞続行。

<冒頭に、”子供の心を忘れていない大人たちと子供たちに捧ぐ”というテロップが流れるのだが、鑑賞後 ”未だ、子供心は少しだけ残っているのかな・・”と思いながら劇場を後にした。>

NOBU