劇場公開日 1949年1月29日

「尻にしかれるピップ」大いなる遺産(1946) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0尻にしかれるピップ

2021年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 子供時代のエステラがジーン・シモンズ、そしてピップがアンソニー・ウェイジャー。彼女の演技が一番よかったような気もする。

 囚人に対する描き方はなかなかよかったし、偏見を持たない主人公の素直さにも共感できるものがある。ずっと独身を通す金持ちの女性の過去や、彼女が養女にしたエステラ。謎めいた設定であってもわかりやすい展開だ。

 結局、エステラは囚人の娘であったことが判明するのだけど、女王然とした高慢な態度は変わるのだろうか。ピップへの愛情もそれほど無さそうだったし、将来を考えると、尻にしかれるピップ像が浮かんでくる・・・。

kossy