劇場公開日 1999年8月28日

「女王ケイト」エリザベス 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5女王ケイト

2018年2月23日
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鑑賞方法:DVD/BD、CS/BS/ケーブル、映画館

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思い出しレビュー46本目。
『エリザベス』

16世紀、25歳の若さでイングランド女王に即位したエリザベス一世を描く歴史大作。
単なる重厚な歴史劇じゃなく、政治的駆け引き、陰謀・策略渦巻くサスペンス仕立てなのが面白い。かなりスリリングでもある。
時代背景や宗教観など日本人には分かり難い点もあるが、豪華な美術・衣装、迫力ある映像・音楽で一気に見せきってしまう。
一級の歴史エンターテイメント。

何と言っても本作は、ケイト・ブランシェットという女優の誕生を、しかとこの目で見た。
本作の前にも何本か映画に出ていたが、間違いなく本作で大出世を果たし、その快進撃は今も続く。
突然女王となった戸惑い、初々しさ。
重鎮たちを前に、緊張の会議。
女として、恋もする。
様々な試練の中、次第に女王としてのし上がっていく。
その確かな演技力。
ラスト、国との結婚を宣言したその堂々たる姿には、圧倒的な凄みがあった。

以来19年、私はずっと女王ケイト・ブランシェットにひれ伏し続けている。

近大