「新機軸で向かえたラスト」エイリアン4 MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
新機軸で向かえたラスト
前作から200年後の2470年。第1作から何世紀も経った世界に、リプリーがアンドロイドとして復活する。ここまで来ていよいよ人間がエイリアンを飼育し始めており、恐れていたことだが案の定という思いもある。結局エイリアンに痛いしっぺ返しを食らう訳だがリプリーの存在が衝撃過ぎる。完全に化け物だ。本作の終盤ではリプリーとエイリアンの関係がなかなか強烈なインパクトで描かれるが、完結編でここまで新機軸としたジャン=ピエール・ジュネ監督はかなり挑戦したのだろう。設定はかなり良いと思う。しかしこれは「エイリアン」なのかと考えてしまう。初めのシンプルなテーマの方が良かったのではないか。今回は劇場公開版と完全版ではそこまでの違いはなかったが、完全版では地球上にてエンディングを向かえるところがこのシリーズでは新鮮に思えた。
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