劇場公開日 1955年4月16日

「エリザベス・テーラーが美しかったけれど…」雨の朝巴里に死す 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0エリザベス・テーラーが美しかったけれど…

2022年8月4日
Androidアプリから投稿

泣ける

寝られる

フィッツジェラルドの原作ということで興味を持った。
エリザベス・テーラーが美しかったこと!
それはよかったけれど、映画全体としては古さに加えてメリハリがなく退屈だった。

時の流れと数え切れない日常の些細な積み重ね。そういうものが人を少しずつ変え人生の色合いは変化していく…
この映画の単調な作り方は、そういったニュアンスを意図したもの?だとしても、映画を鑑賞する立場の方には、一つ一つを丁寧に共有する余裕なんてないのだわ。映画って、所詮コンパクトにまとめたものを偽体験するものでは?どうせそこから抜け出せないなら、もっと効果的に完結にまとめてほしい。

ということで、眠りそうになりながら見てしまったけれど、見終わってみれば、『華麗なるギャツビー』にも感じる人生の味わいのようなものはやはり心に残る。
原作の力ということかな、と思った。

あま・おと