アミスタッドのレビュー・感想・評価
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この演説は自己満足
1800年代。奴隷船で暴動を起こしたアフリカ系奴隷と、彼等を救おうとする人々の奮闘と友情を描いた物語。
スティーブン・スピルバーグが監督を務める、史実に基づいた作品です。
西洋でアフリカ系奴隷が過酷な運命を強いられたことは、一般的な知識として理解はしていましたが、細かい事柄迄知っていなかったことを痛感しました。
国による方針の違い、出自による権利の違い、そして南北問題。
物語は、それらに翻弄されながらも繰り広げられる法廷闘争を軸に、文化も言語も違う二人の青年・・・・弁護士とアフリカ系奴隷のリーダー・・・二人の友情を描きます。
現代の人権意識を映画に反映させず、その時代の価値観を軸にしたことは好印象でした。
また、エピローグのもの悲しさも秀逸。人種差別問題はここから100年以上深刻に続き、今でも根深く残っているのですから、ハッピーエンドの描き方の方が違和感を感じるところです。
ただ、アンソニーホプキンス演じるジョン・クィンシー・アダムズの演説は、強烈な蛇足でした。演説開始当初はどんな素晴らしい演説をするのか・・・と字幕に釘付けでしたが、徐々に飽きを感じ、最後は早送りをしたい衝動を抑えるのに必死でした。内容に乏しいうえ、余りにも長すぎて映画全体の私的評価を下げざるを得ませんでした。
史実ですから仕方ありませんが、一審でFIXすればとても良い終わり方だったように感じます。
予習してから観た方がいいかも
へぇ、これスピルバーグ監督なんだぁとちょっと意外に感じた映画。ジャイモン•フンスーの演技がピカイチ、いい役者だ。残酷なシーンは目を覆いたくなる程、観ていて苦しくなった。アミスタッド号に関する史実や奴隷制度に関してもっと予習してから観るべきだったかな。法廷でのシーンが多いけど、あの最後のアンソニー•ホプキンスの長台詞は喋り終わった後お疲れさまと言いたくなった。ちょっと長いけど、奴隷制度について知ることができるいい映画だった。
本当にプライベート・ライアンの監督の作品なのか?
スティーヴン・スピルバーグ監督なんですが、とてつもなくつまらないし映像もしょぼい。どっかで見たことあるような感じの法廷映画でした。ほんまつまらんかったです。
史実を知らないと取っ付きにくいが、、
冒頭のダークなシーンは何やら見る気が失せ、スペインとの関係もピンと来ないが、中盤からはストーリーが掴める。
ただ、様々な要素が入っており予備知識がないと3時間の凝縮では少しデティールにかけたか?
印象に残るのは若手州裁判官の判決時の展開の仕方、イギリスの官兵、だか、作りてが魅せたかったのはそこではないかもしれない。
魅せたかったのは正義は個人のストーリーにある、というキーワードか?
政治的な誘導は無いと思うが、色々と考えてしまう見応えありの作品。
地味だぁ
まず、史実としてアミスタッド号事件を予習してからみればよかったと後悔。
マシューマコノヒー、黒人、差別、法定。
これだけのワードだけで借りました!
まさか、スピルバーグ監督作品で完全ノーマークでした。
昔の自分はお堅そうな内容の映画はパスでしたので。
収穫としては元大統領役のアンソニーホプキンスの名演技とマシューマコノヒーの若きイケメン具合、そしてモーガンフリーマンの存在感。
とにかく長いのが少しマイナスかなぁ
2時間くらいで収めて欲しかったのが本音。
祖先の証
人がなす罪深さは己の行為を片側からでしか見ない事
己の為にではなく無益で他の為に尽力する事がどれだけ尊く胸に響くのか
それまでに何千何万の尊い犠牲がある
人類は幾度このような辛く悲しい体験をしなければならないのか
どんなに文明が発達し医学が進んでも戦争や貧困や差別は形を変えて残るのでしょう
物事の見方を自分本位で見るような指導者ばかりになると危険な世になるんだろうな
もっと早く見ておくべき作品でした。
奴隷解放
最初の裁判ではマコノヒーの弁護士が有利に進めるが、突如裁判長交替劇が起こり、陪審員なしの裁判へと変更させられる。この最初の裁判でも、異なる言語での翻訳コメディのような雰囲気があり面白かった。英語、スペイン語、メンデ語の間の意志の疎通の難しさ、通訳探しに奔走する弁護士マコノヒーとモーガン・フリーマン。何しろアメリカが独立して間もない頃の民主主義国家なのだ。フリーマン演ずる奴隷制度廃止論者も数少ない時代だ。
途中、フンスーの回想シーンにアフリカから奴隷船へと映像が変わるのだが、これが痛々しい。黒人女性へのレイプ、黒人奴隷をロープで繋いで海へ投げ捨てるシーンは直視できないほどの映像だ。「我に自由を!」と裁判中に覚えたての英語で叫ぶフンスーが印象的だ。
後半は奴隷解放に関して内戦勃発を恐れ悩む大統領、彼らを殉教者とすれば運動にはずみがつくと企む奴隷解放運動家、そして権力側のエゴのために翻弄される被告黒人たちが何も知らずに自由を追い求める。
ラストは虚しい終り方だが、歴史を忠実に表しているからしょうがないのか?全体的に南北戦争前夜という描写だけの歴史ドラマに過ぎないように思えた。もっとフンスーをメインに黒人の怒りを描いた方が感動的になるとは思うのだが・・・スピルバーグは法廷映画に弱いのかもしれない。
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