劇場公開日 1993年6月19日

「わずか3年後のわざわざの再映画化でこの程度の出来」アサシン(1993) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5わずか3年後のわざわざの再映画化でこの程度の出来

2015年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

悲しい

興奮

総合65点 ( ストーリー90点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 「ニキータ」が公開されてわずか3年後のハリウッドでの再映画化で、脚本はほぼ原版同様に忠実に再現されている。しかし作品を通して全てが質感が低い。原版の持つ繊細な哀しみや迫力が薄くて、随分大雑把な味わいになっている。なんで原版公開からこれだけ短期間にこんなに質感を落して再映画化する必要があるのだろうか。ほぼ同じ脚本でも作り方によってこれだけ質感に差が出て安っぽいものになってしまうというのを知る意味ではいいが、原版に遠く及ばない平凡な出来合い。むしろ原版を貶めているかのように思われて、観ていていい気分はしない。それゆえにリュック・ベッソン監督の手腕の凄さを思い知らされる。

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Cape God