≒舟越桂

劇場公開日:

解説

写真家・森山大道を被写体とした「≒森山大道」に始まった「≒(ニアイコール)」シリーズの第3弾。今回の被写体は、ヴェネツィア・ビエンナーレなどに参加し、日本のみならず海外でも高い評価を得ている彫刻家・舟越桂。クスノキを素材とした木彫の半身像に、大理石の眼。ベストセラー小説『永遠の仔』のカバー写真などで目にした人も多いはず。アトリエでの創作活動、回顧展、講演会、大学の授業など、舟越桂のさまざまな顔をカメラは映しその魅力を掬い取る。過去2作同様、今回もハンディカム1台、スタッフ1名、構成案ナシというスタイルで撮影された。

2004年製作/81分/日本
配給:ビー・ビー・ビー
劇場公開日:2004年11月13日

ストーリー

彫刻家・舟越桂。その特徴は、クスノキを素材とした木彫の半身像に、黒々と光る大理石の眼。ヴェネツィア・ビエンナーレ、サンパウロ・ビエンナーレ、ドクメンタIX、シドニー・ビエンナーレなどに参加し、その独自の存在感を持つ作品群は、日本のみならず、海外でも高い評価を得ている。またベストセラー小説『永遠の仔』など、数多くの文学作品の表紙を飾る舟越桂の作品は、誰もが一度は目にしたことがあるだろう。「≒舟越桂」は、舟越桂が昨年より始めた裸像シリーズの新作の制作過程を中心に、彫刻家“舟越桂”を浮き彫りにしてゆく。「綿密な計算と偶然の調和」と「リアリズムから“舟越的リアリティ”の追求」により生まれる彼の作品は、素朴で、暖かく、優しい。また、静かに遠くを見つめている眼差しが、不可思議な魅力を宿している。様々な工夫に満ちたアトリエの創作活動、回顧展、講演会、大学の授業、広告出演と多岐にわたるフィールド、作業中につい出てくる口笛から、合間の楽しみにしているスポーツ中継…。カメラは“舟越桂”という彫刻家の姿と、彼がクスノキに命を吹き込む過程を、丁寧に撮り続ける。

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スタッフ・キャスト

監督
製作総指揮
榎本寛治
製作
河合伴明
プロデューサー
清水貴史
井瀧誠司
撮影
藤井謙二郎
編集
藤井謙二郎
  • 舟越桂舟越桂

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