劇場公開日 2003年10月4日

「令和の陰陽師3を観たい! そう思いませんかる?」陰陽師II あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0令和の陰陽師3を観たい! そう思いませんかる?

2023年8月23日
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鑑賞方法:VOD

陰陽師2

2023年8月31日はスーパーブルームーンだったそうです
残念ながら月を見るのを忘れましたが、中秋の名月、十五夜はこれから
今年2023年は9月29日だそうです
雲が出なければ良いですね
その頃には流石に涼しくなってるでしょう

陰陽師第2作
今回は平安時代の観月のシーンがあり、物語の中核を占めます
満月の下に流れる琵琶の音と横笛の音の美しいこと
美術や衣装は前作同様素晴らしく、そこにこのような音楽が加わってえもいわれぬ映画体験となりました

美術では屋敷の軒に華やかな色合いの薄い絹の紗を巡らせる解釈は素晴らしく見事な映像を産んでおり感激しました

物語は出雲と大和の神話にまで及ぶスケールの大きなものですが、鬼一匹ではどうなるものであるまいにと絵づらからも分かるものになっており少々痛いのは残念なところ
シンプルに謎の連続失踪事件を晴明らが探って鬼を退治するという平安オカルト探偵もので良かったのではないのでしょうか?

今春北野天満宮に観梅に行ったおり、宝物殿で特別公開されていた「鬼切丸」という源氏相伝の天下の名刀を拝観して来ました

この刀の最大の逸話は、その名の通り本当に鬼を斬ったことなのです
しかも、ちょうど安倍晴明が活躍していた時代のことなのです
宵闇の中一条戻橋で出会った美女
しかし実は鬼が化けていたというのです
その鬼の腕をこの刀が切り落として難を逃れたという、そんな伝説があるのです
そして、その伝説には続きがあり安倍晴明がその後登場するのです

一条戻橋は晴明神社からわずか徒歩3分ほどのところです

令和に映画「陰陽師」の続編をみたいと思いませんか?
本作から22年も経ちましたが、コンテンツとしてはなんら古びていません
むしろ却って新鮮味があるでしょう
平成から令和への代替わりには、日本の国民だけでなく、世界中の人々が新天皇陛下のご即位の平安時代そのままの光景を目撃したのです
その記憶がまだある内に新作を作るべきだと思います

本作のあとにジャパニーズホラーの怖さは世界に知れ渡りました

日本のVFXの技術も進みました
今なら世界に輸出しても見劣りのしないリアルな特撮映像を撮れるはずです

鬼は、いわばゾンビです

陰陽師とはいわばエクソシストじゃないですか

十分に世界市場を目指せるコンテンツになるはずです

野村萬斎は2023年現在57歳

まだまだ安倍晴明役をやれます

映画関係者の皆様
何卒「陰陽師3」をお願い致します!

あき240