劇場公開日 1977年10月29日

「最初は紛れもない入魂の大作!! と入れ込むが、その後の展開がどうにも散漫」八つ墓村(1977) resuwisshu311さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5最初は紛れもない入魂の大作!! と入れ込むが、その後の展開がどうにも散漫

2022年2月17日
PCから投稿

製作陣が精魂込めて作ったであろうことは間違いなく、映画品質は上々とは思うのだが、ややオカルトまじりのサスペンスとしては緊迫感を欠いていたのは否めず、事件謎解きに到っても何の感心も感興も起こらないまま、150分の〝大作”は幕を閉じてしまった・・・

まず視聴前にキャストの最初に萩原健一とあったので、てっきり彼が金田一幸助なのだと思い込み、「ショーケンの金田一とはぜひ見てみたい!!」と大いなる期待があった。
リメイク版を以前視聴しパッとしない印象は残っていたけれど、巨匠:野村芳太郎監督にショーケン金田一なんてワクワク感しかなかったよ。笑

それが全くの勘違いで金田一幸助はなんと渥美清だったのだから苦笑。
その渥美金田一の登場の仕方もイントロがなくてヌボーっと、いつの間にか現地入りというのにも拍子抜け。
渥美金田一も主役とはとても言えず、完全な脇役扱い。

主役:ショーケンとヒロイン小川真由美の〝祟り悲恋物語”にどうやらフォーカスを絞った脚本だったみたいですね。

と、総体的にはあまり芳しい印象は残らなかったが、芥川也寸志の音楽は熱のこもったいい仕事だったと思います。

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resuwisshu311